唐人町ギター教室では、楽譜が読めない初心者の方からプロを目指している上級者まで、現役プロミュージシャンが丁寧に指導致します

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近頃のわたし

 

レッスンに来た生徒さんから「先生、おげんきですか?」と声をかけられることが最近よくある。

寒さに弱く、暑さに強いわたしは至極元気に過ごしているのだが、どうもご心配をおかけしているその原因は、先々月のブログで公開弱音を吐いたことと近頃ブログの更新が滞っているためと思われる。でも実際元気に過ごしているのでご心配なく。

いざとなったら人のせいにできる性格なので、鬱にはならない体質&気質だと自認している。ただコロナとジストニア症状以降、活動の範囲が急速にせばまったまま、人に会うことも減ったので刺激も少なく、ブログに書きたいことが以前のように思いつかないのである。テーマにしたいことがないのに無理してしゃべると、ロクなことがないのが分かっているので沈黙しているだけである。そう、沈黙は金・・・。

かといって一ヵ月ブログを放置すると、また心配されるので、とりあえず今日は中身の無い文を書こう。

困った時はとりあえずいつもコレ!

 

【最近ハマっているもの】

*シド・バレット

最近一番聴いている音楽は、初期ピンク・フロイドのリーダー的存在だったシド・バレットの曲。ピンク・フロイドの1st.2nd.アルバムに関わり、バンドを抜けてからは2枚のソロ・アルバムを発表。引退後、膨大な発掘音源が発表され続けているが、それらをコレクション的にかき集めながら聴いている。個人的にシドのなにが好きかというと、曲作りのユニークさはもちろんだが、綻びが出ても曲の体裁を整えようとせず、その時音楽が流れた方向に瞬時についてゆくそのピュアさ、とでも言おうか。LSDの過剰摂取により現役時代から半ば狂人扱いされていたが、ジョン・レノン、デヴィッド・ボウイ等から尊敬され、引退後もブライアン・イーノやジミー・ペイジらがプロデュースしたがった《ダイヤモンドの原石》シド・バレットの音楽は、これだけ音楽が無駄にあふれかえった現代、ますます輝きを放っているように思える。そういえば最近映画が出来たな、、、。

 

*釣りキチ三平

中谷潤人の世界戦があっさり1Rで終わって以降、ボクシングのたのしみな試合がおあずけ状態のこの頃、youtubeで観るものといえばもっぱら昭和の傑作漫画アニメ『釣りキチ三平』である。現在全109話が無料で「期間限定でイッキ見!」出来る(ただし8月19日まで)。私はべつに釣りの趣味はないが、やっぱり昭和の漫画はいいなー(笑)、人情味があって。しかし現在29話、、、間に合うかな、、、(汗)。

 

*井伏鱒二対談集

新潮社文庫から出ている。頭をフル回転させながら武満徹や高橋悠治の対談に必死で食らいついている自分から見ると「なにこれ!対談って、、、これ、、、対談なの?!」というくらいギャップがある。むしろここまでくるとギャップ萌えの世界。観念的な話や問題提起など一切無く、昔の仲間の思い出話や釣りの話など、ひたすら日常の話題に終始する。現実の世界から浮遊することはせず、呆れるくらいスキだらけの世界。だが三周、目を通すくらいから次第に井伏氏の佇まいが、まるで仏様のように思えてくる。深沢七郎、開高健、河上徹太郎、安岡章太郎ほか・・・。

 

ではまたね~!

 

2024.08.04.

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