昨年11月のはじめ　郵便受けに一枚の紙が入っていた

書かれていた内容は　私が現在住んでいるビルの権利および管理業務がすでに譲渡され　老朽化の為　取り壊すことに決まり　5月末日までに退去されたし、、、とのこと

思えばフランスから帰国して以来二十五年　このビルで生活させて頂いた

管理人さんは品のある　ご高齢のご婦人で　生協などの付き合いもあり　信頼関係もあっていろいろと良くしてくださった　この方が昨年五月ご逝去されたのだ

築年数五十年（私と同い年）のこのビルを　その管理人さんがこれまで　いかに大切に維持してくださってたかというのを　いまさらながら感じる　ビルの周りの花壇には季節の花が咲き　彩りや香りに常に包まれていた

きっと管理人さん個人の熱意だけで　このビルは支えられていたのだろう　だが今は　これまでのことを　ただひたすら感謝しつつ　去るしかない・・・

　

だが　こっからが意外と難儀であるのよ

近場での教室物件探しから始まったのだが　「音楽教室」「ギター」というだけで　ほとんど断られ　近場にみつけた物件の家主さんから『たとえ防音室の中であっても夜10時以降は楽器演奏禁止』という絶対的約束の元　ようやく契約を許されることとなった　しかも事業所契約だから連帯保証人を兄に頼んだり、、、

そして契約締結に至ったのが　今月の18日

次に待っているのは防音室移設工事の段取りと金額交渉

引っ越し業者への依頼　電気　ガス　電話　

引っ越しなんて25年ぶりだ～

　

だがそれだけではない

教室だけでなく　自宅も引っ越さなければならないのよ

いろいろと悩んだ結果　年老いた母の住む　東区の二世帯住宅に同居が決まった

祖父母が亡くなって13年　当然リフォームも必要だ

畳をどうするか？　給湯器は？　壁や窓枠の補修は？

住民票も動かさねば、、、

仕事をしながらそのかたわら　引っ越しに伴う多くの人との交渉と連絡、、、

　

本日は実家で　ガス器具の点検と見積もり　そして畳の見積もりに立ち会いつつ　リフォーム代節約のため　自力で壁紙の剥がれを補修していたわたし

今日出会った　ガス点検担当のお兄さんは　いい感じの人だった

最近とくに人に会うことが多いから　人を見る目が普段以上に　研ぎ澄まされている気がする（気のせいか、、、笑）

とにかくそのお兄さんに言われた一言がなんか妙にうれしかったので　今日このブログを書いている

　

壁紙の補修に余念がない私を見て　お兄さんはこう言ったのだ

「お仕事は　もしかして建築関係か　なにかですか？」

　

　

2022.01.27.