唐人町ギター教室では、楽譜が読めない初心者の方からプロを目指している上級者まで、現役プロミュージシャンが丁寧に指導致します

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鹿児島での演奏を終えて

 
去る7月14日から15日にかけて鹿児島で演奏した。
これは私が長年にわたってお世話になっている鹿児島在住のシャンソン歌手、愛川智子さんに
昼夜合わせて4つのコンサートを主催していただいたものである。
コンサートの詳細は以下の通り。
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2016年7月14日(木)『私のパリ祭』
 
出演者:愛川智子(うた)青野進也(ピアノ)松下隆二(ギター)ゲスト/池田慎司(ギター)
 
【プログラム】
<プロローグ>菩提樹(青野ピアノソロ)
ジャヴァはどこでも
私は船を待っている
メドレー《パリの空の下~パリのお嬢さん~バラ色の人生》
幽霊
ア・パリ(以上青野伴奏)
パリの泥棒
明日へのタンゴ(以上松下伴奏)
フェリシダージ
ひとつのワルツとふたつの愛(以上池田ソロ:夜の部は「アランブラの思い出」を演奏)
Wの悲劇より「Woman」
おぼろ月夜
空色のくつ
俺はコメディアン(以上池田、松下伴奏)
アンコーラ
群衆
<エピローグ>たしかなこと~愛を捧げて(以上全員演奏)
【場所/e-terrace】
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2016年7月15日(金)『Heart to Heart ~始まりは一杯のコーヒーから』
 
出演者:池田慎司(ギター)松下隆二(ギター)ゲスト/愛川智子(うた)
 
【プログラム/昼の部】
<プロローグ>浜辺の歌(成田為三/松下編)
ラ・パロマ(S.イラディエール/松下編)
入り江のざわめき(I.アルベニス/M.リョベート編)
はかなき人生(M.デ・ファリャ/E.プジョール編)
翼(武満徹/池田編)
訓練と休息の音楽(武満徹/鈴木大介編)
どですかでん(武満徹/松下編)
《休憩》
名もない人々(Y.ディテュイユ)/共演:愛川智子
空色のくつ(愛川智子)/共演:愛川智子
蝶々~さようなら~招待/映画『夏の庭』より(S.アサド)
パルメーラス(ボリビア伝承曲)
モリエンド・カフェ(J.Mペローニ/池田編)
<エピローグ>ある夕食のテーブル(E.モリコーネ/松下編)
 
【プログラム/夜の部】
<プロローグ>ソラース(S.ジョプリン/松下編)
入り江のざわめき(I.アルベニス/M.リョベート編)
ヴェンタロン(P.マフィア/L.ブラーヴォ編)
翼(武満徹/池田編)
弾痕(武満徹/鈴木大介編)
訓練と休息の音楽(武満徹/鈴木大介編)
パルメーラス(ボリビア伝承曲)
《休憩》
明日へのタンゴ(A.ピアソラ)/共演:愛川智子
俺はコメディアン(J.ドゥブロンカール)/共演:愛川智子
蝶々~さようなら~招待/映画『夏の庭』より(S.アサド)
ある夕食のテーブル(E.モリコーネ/松下編)
モリエンド・カフェ(J.M.ペローニ/池田編)
<エピローグ>浜辺の歌(成田為三/松下編)
【場所/可否館】
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共に大変すてきな会場であった。
両会場のオーナー様、スタッフとして動いてくださった皆様、お忙しいなか会場に足をお運び
くださった皆様、ピアニストの青野進也さん、私の横でいつもすてきな演奏をしてくださるギタ
リストの池田慎司さん、そして今回なによりも愛川智子さん、ほんとうにありがとう!!
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15日、可否館コンサート【夜の部】を終え、皆様をお見送りしている私の前に、大学生くらい
のお嬢さんを連れた、ある女性が話しかけてこられた。しばらくお話していて、初めてお目に
かかる方ではないということが分かった。
 
おそらく前もって準備されていたのだろう。
お別れ際に封筒に入ったお手紙をいただき、帰りの新幹線の中で、私は封を開けて中身を
読んだ。
読み終えた後、その女性と一緒にいた小柄なお嬢さんの健康的な笑顔が、私の目に何度もよみ
がえり、胸が熱くなった。私は「音楽をやっていて、そしてギターを弾いていてよかった」と
心から思った。
人生からこんなにすてきなプレゼントをいただけるなど、これまで考えてもみなかった。
 
長くなるが、お名前は伏せた形で、中身をそのままここに載せることをご本人様にはお許し
願いたい。
 
 
『 松下様
暑い中、ようこそ鹿児島にいらっしゃいました。ありがとうございます。
突然のお手紙、失礼かとも思いましたがお読みいただけると幸いです。
 
私は20数年前、唐人町の方々に大変お世話になった者です。
生まれた長女が重い心臓病とわかり、生後すぐにこども病院に搬送されました。大手術の後、
一命をとりとめました。
 
6才になった時、また難しい手術を受けなければならず、病院の方々をはじめ、唐人町の方々に
大変にお世話になりました。皆様とても「あったかい」方々ばかりでした。
 
術後まもなく、クリスマス会が院内であるとのこと。「来月クリスマス会だよ!」「あと10日
したら、、、」「いよいよ明日、、、」本当に心待ちにしていたクリスマス会。
娘は術後の為、ストレッチャーに乗ったままでお許しをいただき、たくさんの管をつけたままの
姿での参加。とても喜んだのを覚えています。
童謡や指あそび、エレクトーン演奏、いろいろなお楽しみがありましたが、その中で美しい音
でのギター演奏が強く印象に残りました。
 
「マツシタ」とおっしゃる男性のギタリスト。中でもいちばんステキだったのはスペインの
クリスマスソングとおっしゃっていた曲です。
この子が病気に負けず大きくなったらいつか福岡を訪れ、また「マツシタさん」のギターの音を
娘と聴きたい。ずっとそう思い続けていました。
 
その娘ももうハタチ。先日インターネットで福岡・ギタリスト、と入れると、唐人町でギター
教室をされているという「マツシタ」さんを見つけ、この方に違いない、と思いました。
その数日後、今日のライブのお知らせが新聞に、、、。しかも、私の家から徒歩2分のカフェ
です。
とても驚き、そして喜びました。
 
もしかしたら、あの時の「マツシタ」さんではないかもしれません。でも一度聴いた演奏で
こんなにも心に残ることがある。そんなお話を松下様にお伝えしたいと思いました。
本日は、演奏を楽しませていただきます。
お手紙を読んでいただき、ありがとうございました。
 
2016 夏 』
 

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“鹿児島での演奏を終えて” への2件のフィードバック

  1. S.Hongou より:

    鹿児島での記憶が、思い出に変わろうとしています。とても柔らかなものになりそうです。側から拝見させていただいて、今回のツアーが、色んな偶然と出会いと、そうして小さな奇跡に彩られた素晴らしいものだったのだと、感じさせていただきました。特に二日目は、本当に稀有なことだったのだなとなんとも温かな気持ちになりました。両先生、そうして愛川さまの、一期一会の出会いを全力で大事にする。一音一音にすべての最善を尽くす。とても良い音を光景を見せていただきました。ありがとうございました。

    • ryuji より:

      Hongouさま
      鹿児島では二日間いろいろとお世話になりました。
      『小さな奇跡』本当にそうですね、、、。
      「ちっぽけな考え」「ちいさな演奏」「スケールの大きな解釈」「人間が大きい」
      修業時代の若い日、よく『先生クラス』の方が口にされた言葉です。
      以来、ミュージシャンというものは、そして人間というものは小さいよりは大きくあるべきだ、と思い込んでいました。
      でも果たして本当にそうなのでしょうか?
      己の小ささを自認し、受け入れるようになってからはむしろ「ちいさな世界」の尊さも見えてきました。
      「大きな世界」の素晴らしさも勿論ありますが、「ちいさな世界」その中に幸せを見出せるかどうかで、日常が充実するのだと思います。
      当日は信頼する愛川さん、池田さん、Hongouさんをはじめとするさまざまな方々に包まれ、「ささやかな世界」を展開出来たことに今さらながら感謝しております。
       

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