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『4人の男』~ラテン音楽の祭典

 

昨日、一昨日と『4人の男』二公演が無事、盛会のうちに幕を下ろした。

大変暑い中、会場まで足をお運びくださった皆様に心から感謝したい。

  

メンバー最年長の木下尊惇さんは、ボリビアのトップグループ ”ルス・デル・アンデ” のリーダーでもあり、この4人の中でも今回、精神的支柱として非常に大きな役割を期待通りに果たしてくださった。

そしてレオナルド・ブラーヴォさんの存在は、今回まぎれもなく、4人の音楽が燃え上がるための燃料だった。彼の内に在る勢いが、我々4人の演奏にパワーと推進力を終始注ぎ続けた。

そして安定したテクニックを駆使し、全体を見ながらクールに緻密に、バランスと調和を保ってくれた池田慎司さん(彼本来のキャラを知る人からすればイメージが違うかもしれないが、人が注目しない【彼の凄みのひとつ】だと個人的には思っている)。

そんな大人なメンバーの中で、ひたすらやんちゃに振舞わせていただいた腕白な私。

ソリストとして圧倒的存在感を放てる人間が、その場の音楽にそれぞれ献身できた時、ステージがどういう状態になるかは、これまでの経験から知っていた。そしてそうなった。これはひとりでは絶対に無理な世界だ。

演奏側の立場から言えば、今回のステージと選曲は4人それぞれがリスクを抱えていた。皆が一杯いっぱいであり、余裕綽々でステージに上がったメンバーはひとりもいなかった。そこがひとつ重要なポイントだった、、、と個人的に確信している。

コンサート前半は、これまで20年以上かけて紡いできたアンサンブルの世界。そして後半は、今回初めて実現するアンサンブルの世界。前半は導入であり、お客さまと信頼を結ぶための時間。そして後半は、未知なる世界への時間。

メキシコ、ヴェネズエラ、ブラジル、キューバのラテン音楽がただよう中、架けられた複数の橋。アルゼンチンとボリビア、これらふたつをつなぐ木下さんとレオさん、ゲバラとシルビオ、そして4人のオンブレ、、、

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【プログラム】

<池田慎司&松下隆二>

テ・キエロ・ディヒステ、トゥリストローザ(福岡公演)、思い出(若松公演)、キエン・フエラ

<木下尊惇&松下隆二>

ワイニョ・メドレー、心の神秘(福岡公演)、私になにも言わないで(若松公演)、カルナバリート・メドレー

<レオナルド・ブラーヴォ&池田慎司>

テ・バス・ミロンガ、カント第4番、タキート・ミリタール

<木下尊惇&レオナルド・ブラーヴォ>

銀の便箋、蒼い瞳、私のリャマ

<カルテット>

ドイデッカ、ラ・プリマヴェーラ、パハリージョ・ヴェルデ、バラと火山、オンブレ

 

 

2023.07.18.

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“『4人の男』~ラテン音楽の祭典” への2件のフィードバック

  1. 村田陽子 より:

    もう、最高❗こんなカルテットを聴いたのは初めてでした。若松公演にも行けば良かった。
    持ち場をキチッと引き受けた役者揃いのプログラミング。四人のオンブレ🙌万歳❗
    糸島での開催を夢見ています。

    • 松下隆二 より:

      村田 陽子さま

      遠いところ、そして暑い中、ご来場くださり本当に有難うございました。
      あたたかいお客様に見守られながら無事終える事が出来、心から感謝しています。
       
      暑い季節くれぐれもご自愛ください。
      またご一緒させて頂ける日を楽しみにしております。

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