今年の五月連休はすごい。水木金なのだ。
つまりその後に続く土日を入れて五日間の連休が確実に約束されている。
それでさらにその前の月火で有休とってしまったら、4月29日(土)から5月7日(日)まで”9連休”が出来上がってしまうではないか!
人間ここまで休んだら、もはや社会復帰はむずかしいだろう、、、などと有休も土日もボーナスも縁がない自営業ギタリストがつぶやいたところで要らぬ心配であることは重々承知している。
だがそれがなんだか無性にくやしいので、ひとつイヴェントをやることにした。
タイトルはその名も<クラシックギター音楽史>。
一見なんのひねりも無さげなタイトルであるが、今一度よく見て欲しい。
これは<クラシックギター史>でもなければ<クラシックギタリスト史>でもない。
そう、《クラシックギター音楽》史、つまりクラシックギターの為に作曲された作品の変遷を辿る試みなのである。
もちろんその中でギタリストや作曲家、楽器製作の分野も当然絡んでくるが、話の軸はあくまでも音楽そのもの、というところがみそ。
時代区分としては古典期からロマン派、近代、現代までを採り上げるつもりであるが、特に現代には力を入れようと思っている。
生徒さんをレッスンしていてここ最近感じるのが、その生徒さんが現在取り組んでいる曲が「いつの時代に作曲され」「その時代ほかにどういう作品があり」「どういう作曲家が活躍し」「全体としてどういう時代だったか」という意識がないまま弾いている方が多い、ということ。
「個人レッスンのなかで音楽史を教えればいいじゃないの」という御意見もあると思うし、実際生徒さんによってはそのようにしてきたが、やはり生の演奏と共にお伝えしたいということもあり、今回開催するにあたって、演奏力不足のわたしをサポートしてもらうべく実力のある若手ギタリストを二人雇った。スペインに留学されていた加藤優太さんと、スイスに留学されていた松本富有樹さんのおふたりである。万が一、私の話でお客様が退屈されたとしても、おふたりの演奏があるのでなんとも心強い限りである。
全体像としては三つのパートに分けて話を進めていく予定にしている。
【第一幕】
《古典期~クラシックギターの始まり》
《ロマン派の時代へ》
《民族主義から「ドビュッシー讃歌」まで》
【第二幕】
《セゴヴィアの活動》
《漂泊の詩人バリオス》
《新古典(新即物)主義とファシズムの台頭》
【第三幕】
《二つの世界大戦を終えて》
《1990年代の活況》
《クラシックギターは何処へ》
連休真っ只中の五月五日、ハネが伸びきって社会復帰できなくなる前に、ちょっとだけピリッとしてみません?(笑)
皆様のご来場、心よりお待ちしています。
2023.2.20.
クラシックギターの音楽史、2/3がセゴヴィア以降というのもエッジが効いてます。バリオスで一章設けられているのも目を惹きます。
母校(高校)の土曜講座で一回(2時間)やったことありますが、セゴヴィア以降は1/3位で生徒20名弱でした。
たくさんお客さんが来ていただけると良いですね。
松岡 茂樹さま
コメントありがとうございます。以前講座を持たれたのですね。「生演奏を交えながら」でしたか?今回わたしは弾ける若手にお願いしましたのでラクです(笑)。
内容についてはまだ日があるので絶賛悩み中です。うちの教室の生徒さんの場合「調性の有るもの」がレパートリーの基本となってる方がほとんどですので、近・現代作品の魅力を如何にお伝えできるかがこちらの課題です。
生演奏交えて、でした。7年前のパワポの資料を見ると15曲も弾いてましたが、終わったあと疲れと達成感で半ば放心状態になり、学校のそばの素敵なレストランで一人飯したのを覚えています。
アンケート取ったら生徒たちに一番受けたのは、カルリのロンド(デュオで片方カラオケ)でしたが、11月のある日、も好評でした。
「話をして演奏もして、、、」ですか!
結構大変ですね。
なるほど、カラオケでデュオって試みもおもしろいですね。
ソロだけでなくアンサンブルの楽しみも伝える事が出来ますね。
ありがとうございます!
松下先生お久しぶり🎵
ご存知かもしれませんが、4/29伊都文化会館多目的ルームで、私の38年来の恩師、86才ピアニスト山崎孝のピアノリサイタル準備で今、バタバタ。
平均年齢75.5才11人の女声コーラスア・カペラも私の指揮で賛助出演(笑)。ヴェルサイユ宮殿からの贈り物~スライド上映と、F.クープラン17曲のプログラムです。
5/5のお話しライブ、面白そうなので伺うことにしました。予約を一枚ですが申込み致します。楽しみです。