ここ数か月間、レッスンで生徒さんと顔を合わす以外、あまり人と会ってなかった自分に気がついた。今回の北九州でのコンサートをきっかけに多くの人の中に居て、普段感じてなかった部分が活性化された気がする。やはりたまには人の中に身を置くことも必要なのか。
正直言ってコンサート形式は苦手である。聴くほうもやるほうも、、、。ホールコンサートなどは特にそうであるが、関わる人の数が自分の身の丈に対し、分不相応な気がして居心地が悪い。今回耐えられたのは、同じ楽器を手にした仲間が自分の他に9人いたからである。
進行や演奏などは、リハーサルなどで事前に覚悟していた想定内におおむね収まっていた。だから、それ以外のことでハッとしたことを書きたい。
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控室は広々と快適だったが、出演者だけで10人、しかも全員クラシックギタリストということもあって、まるでコンクール控室さながらのカオス状態。片時もギターを手放さず一番弾きまくっていたのは謎のアルゼンチンおじさん。コンクールじゃなく共演者でよかった、、、。
開演も間近、、、という時間に、受付担当の女性が入ってきた。「今お見えになったお客様のおひとりが、<予約していないけど、どうしても聴きたい。なんとか入れないでしょうか>とのことですが、いかが対応しましょう?」
ソールドアウトで満席状態。主催者の池田氏は飛び回っていて不在、、、。私の頭の中では迷わず【おことわり】だった。すると横から、会計も担当しているギタリスト壇はるかさんが、「ご予約のお客様がすべて入るまでロビーでお待ち頂いて、それからでもよろしければ、、、」
舞台だけでなく受付および裏方の修羅場の数々をくぐりぬけてきているひとならではの、スマートかつエレガントな対応であった。たしかにそのほうが、私の頭の中より50倍くらい良い。いや~勉強になりました。え?わたしがあまりに世間知らず?
2025.03.01.