唐人町ギター教室では、楽譜が読めない初心者の方からプロを目指している上級者まで、現役プロミュージシャンが丁寧に指導致します

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フォークな私

 

昨日 生徒さんから ジストニアの記録は続いているのか を聞かれた

私がリハビリを投げ出したり 回復をあきらめているのでは、、、という感じだったが いや、ご心配をおかけして誠に申し訳ありません

あきらめたわけではなく 今一時的に ではありますが「考えたり」「観察したり」というのを やめているのです 

からだに意識は向けるのですが それはあくまでも「頭の中を動かさない為」

自分がどんな状態か? を観察しながらやると 頭の中がさわがしく 自分が「今に居ない」のがわかります

基本今までに記録したことを 入れ替えながら繰り返し 新しい何かに気が付いたら その時は また記録をアップしようかな と思っています

 

とは言ったものの ここ最近は指の動きに特に進展はなく 練習は控えめ、、、

さしあたって年内最後の本番は 10日後のオカリナコンサートですが 指 動かんので 出番の内 半分くらいはピックでフォークギターです

これがなかなか面白い

 

フォークギターを初めて手にしたのは 中学1年の時 

近所の質屋で見かけた質流れの”白いギター(Zen-on)”を 4千円で入手したのが最初

初めて練習した曲は「世界は二人のために」 それから「神田川」「無縁坂」などの曲でコードを覚えていった

高校に入り レッド・ツェッペリン アラーム ポ-ル・サイモン T・レックスなどすべて その白いゼンオン・ギターで練習したなあ・・・

その後はエレキ道に入ったので フォークを手にすることはめっきり減ったが 10年前 仕事で三善晃先生の合唱曲「クレーの絵本」をやるときに 後輩のギタリスト縦石佳久くんから ジャイアン借りしたままのヤイリのフォークギター(いい音がするんだな これが)を今回のコンサートのために久々に手にした

ちなみに今回のオカリナコンサートは オカリナ(時にケーナ)、チェロ、マンドリン、コントラバス、ピアノふたり、パーカッション、それに私(ギター)という大編成

さすがにこれだけ楽器が並ぶと それぞれの楽器固有の方言でしゃべらないことには それぞれの存在価値が薄くなってしまう ピアニストやヴァイオリン族のひとは 自分たちの言語(しゃべりかた)が標準語だと思っている人が多いが(笑) 私から見ると彼等の楽器も 充分に楽器固有の訛りを持っている

つまり楽器のクセを思い切りよく 出すことが この手の異種格闘技では大切になってくる というか そこしかないんじゃないか?(笑)

 

そして今回強く意識したのが 同じギターでもクラシックとフォークで「語法が全く違う」ということ そして自分にとってフォークは「クラシックの代用」として使うのではなく フォークの訛りを前面に押し出す目的で手にしたほうが 圧倒的に面白い ということ

 

ちなみに私が好きな ”フォークギターの語法”を持っている人(グループ)は

リッチー・ヘイブンス デヴィッド・クロスビー ティム・バックレイ アーロ・ガスリー ロイ・ハーパー アメリカ ポール・サイモン ジョニー・サンダース 伊藤史厳、、、

 

(おわり)

 

2021.12.13.

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“フォークな私” への2件のフィードバック

  1. S.hongou より:

    フォークとは? を思わずグーグル先生にたずねてしましました。
    リッチー・ヘイブンス氏のHere Come The Sun、強烈ですね。

    • 松下隆二 より:

      S.hongouさま

      強烈でしょ?華麗なリード・ソロなんてなくても ギターのカッティングだけで、彼の場合、音楽が成立するのですよ(笑)
      私が20歳前後のころでしょうか。映画『ウッドストック』の冒頭に登場した彼の演奏に、とにかくぶったまげましたね。
      映画全編を通じて当時のピッピームーヴメントを体現するJ.セバスチャン、カントリー・ジョー、CSN&Y、A.ガスリーらによるフォークソングと、その一方でブラック・パワーを強烈に印象付けたスライ・ストーン、サンタナ、ジミ・ヘンドリックスらの黒人ミュージシャンによる音楽。
      冒頭のリッチーはまさにそのハイブリッド的存在だったんですよ(ぺらぺらぺら、、、)

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