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演奏について思うこと(その2)

 

一般愛好家の場合 演奏をひとの前で発表する機会というのは ギター教室の(あるいは講習会などにおける)発表会をはじめ コンクール 仲間内で自主企画するコンサート等だろうか

愛好家によるコンサートの場合「入場料をとるかとらないか」で悩んだりもする人もいるかと思うが 私の個人的意見としては別にとっても全然かまわないと思う そこはお客さん達それぞれの判断に身をゆだねる領域なので「演奏のクオリティが、、、」などとくよくよ悩む必要はない 二回目以降に足を運んでくださるかどうかは ”演奏のクオリティ”よりも その時間が”充実していた” と感じるかどうかによるところが大きい

これは逆も言えるわけで 演奏のクオリティがよくても その提供の仕方が悪かったりすると、、、これはまあ飲食業に置き換えて想像してみれば 容易にご理解いただけるのではないか

 

そちらよりも私が気になるのは プロの提供の仕方

これは”コンサート”(ギターの場合は”リサイタル”を含む)という形式が 現在主流であると思うが 演奏家の大半は そこに疑いを持つことなく活動しているのが現状だ 演奏提供の仕方としてのコンサート形式は それほど歴史の古いものではないし 「コンサートホールという機能的な場所を使って たくさんのお客に演奏を届け 効率よく収益を得る」という商業主義的感覚も これまた大した歴史があるわけでもない

では何故そこに疑いを持たないか?

 

おそらく演奏家というものの大半が 「提供の仕方による影響」より「演奏内容のクオリティ」のほうをより重視するからである これはレッスンを受けて修行していた時期(あるいは音楽学校に通って勉強していた時期)に培われた【音楽との向き合い方】というものを プロになってもそのまま続けているからである だが”ひとと音楽の向き合い方”は プロがそれぞれに考え 試行錯誤できる領域であり 様々な提供の仕方がもっと生まれてもいいのではないか? 自主企画ならなおさらチャンスであるよ

 

そうはいってもコンサート形式というものは 私が死んだ後も多分続いているだろうし 一挙にそれに取って代わるものが すぐに出現するはずもない たぶん試行錯誤として有効なのは 「コンサートの体(てい)は取ってるが、そのつもりで出かけてみたら、なんか思ってたものと少しだけ違ってておもしろかった」みたいなことの積み重ねだと思っている

 

(つづく)

2021.11.13.

  

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