唐人町ギター教室では、楽譜が読めない初心者の方からプロを目指している上級者まで、現役プロミュージシャンが丁寧に指導致します

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イヴェントの感触

 

昨日は北九州市内の山田緑地で年に一度のクラシックギター・フェスティバルが開催され、一般愛好家のみなさんによるソロ、重奏、合奏が約5時間にわたって繰り広げられた。私自身、演奏は無かったが、初参加の団体もあり、主催のU氏とT先生の壮絶バトルもあり、今年も見ごたえのある思い出のひとときとなった。この場を借りて主催者と運営ご準備に携わられた関係者の皆様に厚く御礼申し上げたい。

そして今日は午前中からオカリナ奏者、和田先生の教室の方々を対象としたセミナーを依頼されており、クラシック音楽のアプローチについて一時間半に渡りいろいろとお話させていただいた。これも御参加の皆様と楽しいひとときを過ごさせていただいたが、最近うまくいってる感触のイヴェントを振り返ると、どれも「私自身がやってて楽しいこと」がやはり大前提となっている。

それと同時に、ご参加くださるその日のお客さんがなにを求めているのか、音楽を楽しむにあたってなにに困難を感じているか等を、こちらなりに全力で探ったり推察したりすることが、イヴェントとしていい感触につながっていることを実感する。こちらとしてもなにかお役に立てる事が出来れば、これにまさる喜びはない。

そして私が心がけているのが「欲張らないこと」。別な言い方をすれば、イヴェントそのものの規模を大きくしないこと、である。不特定多数に呼びかけたり、市場の拡大を目指したりせず、ただひたすら目の前のひと、特に生徒さんたちに楽しんで頂くことに集中したい。そのやり方がベストだと言っているわけではない。だが私個人がお客さんに手渡しできるキャパとしては正直 50~60 が限界と感じている。

自分のキャパを超えて規模が大きくなると、資本的な動きにとり込まれ始めるから、そうならないよう敢えて中心点をつくらず、センターの焦点をぼかすことで柔軟性をたえず確保できる。矛盾が共存できるような余白も残しておく。

つぎはいよいよ ” 4人の男 ” である。

 

2023.5.29.(九州北部梅雨入りの日)

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