昨日6月7日(日)わたくし松下隆二のギターコンサートが福岡市中央区にある珈琲の名店
「美美」で開催され、盛況のうちに終了した。
これは中央区で毎年開催される「けやき通り音楽祭」イヴェントの一環として行われたもので
前半は松下のソロ、後半は新進気鋭の若手ギタリスト山田賢をゲストに向かえデュオ演奏を繰り
広げた。
このたびの選曲のコンセプトは「民衆のリズム、民衆のうた」としていたが、決して音楽の
ルーツを探求していくコンサートではなく、それらをベースに作られたものから、そういった
「足場的なもの」をむしろ取り外していき、ただひたすらのびのびと演奏することを目標と
した。
例えば冒頭演奏したバッハのブーレにおいては、「踊りとしてのブーレ」という足場を完全に
はずし、純粋に音の建造物としてアプローチ出来ないか、もしくは遊べないかということを試し
てみたつもりである。
「歴史考証学的に正しい演奏」の追求に関しては、もはや歴史的楽器演奏家の人々に任せたい。
それはそれで非常に意義のあることと思う。
後半共演した山田氏もここ数年の共演経験を通じて、お互いかなり自在なアンサンブルが可能と
なっておりお客様にも喜んでいただけたようである。
お忙しいなかお越しいただき、おそくまでお付き合いいただいた皆様に心から感謝したい。
プログラムは以下の通りである。
1.無伴奏チェロ組曲3番よりブーレ(J.S.バッハ/松下編)
2.東洋の子守歌(A.タンスマン)
3.盗賊の歌(カタルーニャ民謡/M.リョベート編)
4.クバーナ、ショティッシュ・マドルレーニョ(E.プジョール)
5.カンシオン第三番(J.アギーレ/松下編)
6.ケ・ナディエ・セパ・ミ・スフリール(A.カブラル/松下編)
~以上松下ソロ~
<休憩>
7.雪遊び(山田賢)
8.柳島紙漉き子守歌(八女民謡/松下編)
9.アフリカン・フラワー(D.エリントン/松下編)
10.しばられた手の祈り(高橋悠治/松下編)
11.パルメーラス(ボリビア民謡)
~以上山田氏とのデュオ~
アンコール
*ブラックバード(レノン&マッカートニー/松下編)
*七つの子(本居長世/松下編)
~以上松下ソロ~
昨晩はありがとうございました。
最後まで聴けずにとても残念でした。また失礼をいたしました。
1部のみでしたが演奏を聴かせていただきながら、
松下さんのギター演奏は美美の…、
いや森光さんが淹れる珈琲のようだと感じておりました。
音一音、滴一滴、そのひとつひとつに込められた想いと
そのひとつひとつへの深い裏付けと責任が感じられるからです。
両者ともに実に重いです(笑)。
またじっくりと味わわせていただきたいと思います。
人は音に、人は味に出ますねぇ。
江島さま
昨日も大変お忙しいなか、ありがとうございました。
そんなそんな、、、森光さんの珈琲にはそんなまだまだ遠く及びませんが、、、いや~恐縮の極みです。
なんだか特に最近ですが、ごつごつとデコボコにひきたいなあ、、とよく思います。すっきりサラッと軽やかに弾けないならいっそのこと開き直ったほうが、いのちがこうパアッと開くようなそんな気がするのは歳のせいというよりは、単なる怠惰でしょうか?(笑)
『しばられた手の祈り』 感動! ピアノもいいとは思いますがギターの何とも悲しげな音色にすごく合っていますね。 松下先生のギターは個人的には悲しげで寂しげでそれでいて何処か希望を、という感じが好きです。 人は相反するものを求めるのか(笑)
『群衆』は歌いたくなるような曲で思わず聞こえないようにハミングしてました。
初めてギター譜を見ながら先生の曲を聞くのも贅沢な経験でした(笑)
来月の5日フォルクローレ楽しみです。
昨日ボイトレの先生もギター伴奏の少年時代は素晴らしかった、あの女声が歌い始めからさわやかに声が柔らかく飛んできた、しかも途中からギターが入る時も女声陣の呼吸をきちんと感じて素晴らしかったとおっしゃてました。 DVDが楽しみです。
yoshimotoさま
いつもお越し戴き有難うございます。
先日は演奏するわたしの左真横にyoshimotoさん、、、。
デュオ曲に関しては全部楽譜が横から見えていたので、デタラメ弾いているのがバレないか心配しながら、、、の演奏でした(笑)。
しかし久しぶりの長時間ソロをやって(30~40分ですが)なかなかハードでした。
アンサンブルとはエネルギーのつかいどころがそれぞれに違いますし、ジャズのアドリブとかになったらもっと違う気がします。
全部に対応できる人間になりたいのですがなかなか、、、、。