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親愛なる先生(齊藤賀雄編その2)

 
お気楽な名前の「温泉講座」だが、2002~2009年のあいだ計8回参加させて頂いた
中で、はじめの三年ぐらいは温泉を楽しむ心の余裕などとても無かった。
それまでの私が積み上げてきた「ギターソロをそれらしく聴かせるための技術」は、音楽
の為もしくは建設的なアンサンブルの為には、ほとんど役に立たない事を知って愕然とした。
ともすれば「ギターの音色」に頼ろうとする私の傾向はすぐに見抜かれ、ご指摘を受けた。
フルート、ヴァイオリン、ギターが集まるこの講座において、“その楽器ならではの表現”
や“訛り”は極力排除された(たまにソロのレッスンが行なわれる時だけそれらは解禁に
なったが、、、)。
まさに音楽の共通言語のみでのアンサンブルが要求され、自分の楽器でそれをどのように
実現するかはそれぞれに委ねられた。
 
 
アンサンブルで採り上げた曲は、ヘンデル、テレマン、ヴィヴァルディなどのバロック音楽
のほかジュリアーニ、モリーノなど古典ギタリストの室内楽曲、バルトークや日本の唱歌など
多彩であった。
メヌエット、サラバンド、ポロネーズ、マズルカなどの舞曲をテーマにした年もあった。
 
 
 
悩む私を救ってくれたのはヴァイオリンの荒田さん、そして同じく悩んでいたギターの池
田さんの存在だった。
荒田さんはクラシック・ギターを弾けるので、「室内楽として通用するギター」の見本を
実際の演奏で示してくれた。それはいわゆる我々“クラシック・ギタリスト”の演奏とは
明らかに違う音響(鳴らし方)だったが、まさにギターが「オーケストラ」や「弦楽カル
テット」ある時は「チェンバロ」のように聞こえるのだ。
 
池田さんとは講座から帰った後も、折に触れては齊藤先生から学んだことを“あーでもない、
こーでもない”と言いながら、次の年の講座に備えて復習しあった(あれはほんとに有難
かった。復習は大事ですね)。
 
 
池田さんと私が初めて参加した翌年から、齊藤先生の発案で名前が「音泉講座」に改名さ
れた。
「齊藤先生にとっても、15年続けてこられた講座名を変えるほどの“手応え”が2002年度
はあった」とのことを後で知らされ、少しだけ嬉しかった。
 
(つづく)
 
 

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