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11月のある日

 
先日11月24日(土)、今年最後の演奏仕事を終えた。
知人のホーム・パーティーでの私的な演奏だったため、情報は公開していなかったが、ソロ演奏
を前半、後半に分け30分ずつ演奏した。
プログラムは以下の通り。
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第一部【映画音楽の夕べ】
*サウンド・オブ・ミュージック(R.ロジャース/松下編)
*ひまわり(H.マンシーニ/江部賢一編)
*テ・キエロ・ディヒステ(M.グレヴェール/松下編)
*11月のある日(L.ブローウェル)
*オルフェの歌(L.ボンファ)
 
第二部【愛奏曲集】
*祈り(L.ボンファ)
*ポートレイト(S.マイヤーズ)
*夢を売る人(M.D.プホール)
*コラール(F.モンポウ)
*ラファガ(J.トゥリーナ)
 
【アンコール】
*青いユニコーン(S.ロドリゲス)
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最近まとまってソロ演奏をやる機会があまりない私にとって、”一時間分のプログラム組み
立て”は、一週間アタマを悩ませるのに充分だった。
プホール作品は、先月末に楽譜を購入して今回が初暗譜の初人前演奏だった。
ピアソラっぽいことをやってるプホールに対しては、これまでどうしても興味が持てなかった
が、ふと耳にして”一耳惚れ”したこの曲に関しては、今までこちらが勝手に思い描いていた
プホール像を一新するに充分だった。
『ひまわり』と『オルフェ』は主催者からのリクエストで入れることになってるが、ほかに今
弾ける映画音楽って何があるかなあ、、、と考えた結果、
「そうか、11月だし、、、やっぱアレか、、、」
 
 
キューバのギタリスト作曲家、レオ・ブローウェルが映画のために書いた『11月のある日』は
かれこれ25年以上暗譜で弾いてることもあり、私にとって(めずらしく)そんなに心配ない
曲のひとつである。よし、決まった!それでいこう。
 
 
そしてなにげに『11月のある日』の検索をかけてみてビックリした。
日本未公開でこれまで観ることが不可能だったこの映画が、You Tube になんとバッチリアップ
してあるではないか!しかも5年ほども前に、、、。
 

結局コンサート前日に、わけの分からないモノクロ・スペイン語映画を1時間半かけて観た
のだが、分からないなりに非常に楽しめた。
”キューバ音楽” ”バロック風” ”木管楽器による武満風”、モリコーネのような”B級ロック”、
そしてキューバにおけるフュージョンの先駆けとなった伝説的グループ《イラケレ》による
”あのメロディー”!
様々な音楽がごった煮状態で使われている点では、C.ファリーニャスが音楽を担当した
『ソイ・クーバ(私はキューバ)/ 1964年』より多彩かも。
(映像はあちらの方が断然キレイであるが、、、)
 
 
コンサート終了後も、映画のイメージが頭から離れず、今日一日かけて、ついにギター・
カルテット用に編曲してしまった。名付けて『”11月のある日”メドレー』。
お披露目は来年ですね。乞うご期待。
 
 
だが今日のこの作業は今の私にとって現実逃避以外のなにものでもない。
なぜって、、、明日から二日間レコーディングなの、ぼく。
もちろん『11月のある日』と全然関係のないやつ、、、。
 
2018.11.26.
 

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