去る4月8日(金)福岡市中央区にある珈琲美美にて松下隆二のソロ・コンサートが企画、
開催された。
このコンサートは「クラシックギターへの招待」と題し、前半は19世紀タイプのギター
(2002年黒田義正作ラコートモデル)、後半はモダンギター(1999年M.バルベロ・
イーホ作)の二台の楽器を使用しておこなわれた。
19世紀ヨーロッパに《単弦6コースギター》が出現し一世を風靡した時代の「ギタリスト
作曲家によるギター曲」からコンサートはスタートし、後半はギタリストでない一般作曲家に
よる現代のギターレパートリーを中心に採り上げた。
特筆すべきは前半古典のエチュードの中でも一般ギター愛好家が取り組むものを中心に選曲し、
それらの「作品としての魅力」にスポットを当てることに奏者の全力がつぎ込まれたことで
あろう。
お忙しい中ご来場くださった皆様に心から感謝したい。
プログラムは以下の通り。
【前半】
*エチュードDdur、ワルツ(D.アグアド)~エチュードDmoll(N.コスト)~ワルツ(F.ソル)
*エチュードOp.60-8,9,21(M.カルカッシ)
*ラ・メランコニア、スペインのフォリアの主題による変奏曲(M.ジュリアーニ)
*無言歌(J.K.メルツ)
*ラ・マズルカ(L.レニャーニ)
【後半】
*プレリュード(A.ハチャトゥリアン)
*アリア(A.クビチェック)
*ミュアー・ウッズ(武満徹)
*セゴヴィア(A.タンスマン)
【アンコール】
*涙の讃美(F.シューベルト/J.K.メルツ編)
クラシックギターへの招待
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大変に稀な楽曲を聞かせていただいた時間でした。
楽しませていただけました。
前半の曲を帰宅後、譜面を広げギターを抱えてみましたが、?の連続でした。
クリアする曲ではなく、長く親しむ曲として再度取り組みたいと思いました。
あれが弾きたい(でも無理だ)、これがよかったと、「かしまし三人衆」で楽しませていただいた、素敵な春の宵でした。
ありがとうございます。
S.Hongouさま
ご来場戴きこちらこそ有難うございました。
このたびのソロコンサートは自分にとりましても前半、後半、それぞれ質の違うチャレンジでした。
前半は「《何の曲》を弾くかよりも《どのように》弾くか」というここ数年自分にとって重要であり続けている事を裏テーマにしました。
みなさん既に素晴らしいレパートリーを手にされてある、ということを音で示したかったのです。
また今後も皆様とご一緒に楽しめる「クラシックギターソロの世界」を企画、提供していきますので、よろしくお付き合い下さい。