唐人町ギター教室では、楽譜が読めない初心者の方からプロを目指している上級者まで、現役プロミュージシャンが丁寧に指導致します

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親愛なる先生(齊藤賀雄編その3)

ハロー!外人さん&二丁目のママ
“音泉講座”初参加の2002年以来、齊藤先生から戴いたものは
本当に計り知れない。
大きなことのひとつとして、音楽の“好き嫌い”が無くなったこと
が挙げられる。
 
 
低音の同じ音の連打にしても、アプローチ次第で音楽が生きも死にもする現場を実際
目の当たりにし、どんな音楽でも演奏中退屈してる暇なんか無いのだということを体験
させて頂いた(お恥ずかしい限りである)。
 
「退屈」というのは自分にその場を楽しむ能力が欠けているから退屈するのだ。
“退屈してしまう人間”はおそらく他から楽しみを分けてもらうのを待ってる人ではなかろうか。
すべては自分の責任である事を知るべきだと思う。
 
 
齊藤先生のアドヴァイスおよびアプローチはそのほとんどが「リズム」「アクセント」
「アーティキュレーション」そして「持続」という言葉に集約されていった。
ひとつのモチーフが作曲者のアイディアによってどのように展開し発展しているか、その
ことに生徒の目を開かせてゆくレッスンだった。
 
 
講座自体は実際に活動しているプロの先生達、これからプロ活動を希望する人達、音大を
受験しようとしている若い人達、仕事や家庭を持ちながらも音楽をもっと楽しむ意欲のあ
る人達といった様々な受講生で構成されていた。
あの場を体験した事で、私のその後のレッスン活動の指針が決まったといっていい。
つまりレッスンで生徒さんにアドヴァイスする内容については、そのひとがプロを目指し
ていようとそうでなかろうと絶対に差をつけたりしない、という事である(もちろん消化
するペースは人それぞれで全然構わないと思うが、、、)。
 
 
 
講座期間中夜は毎晩宴となるのだが、羽目を外してふざけたりしながらも、時折レッスン
の時に見せる凛としたまなざしで受講生のひととなりを観察する先生の姿がいまも私の目
に焼きついている。
 
 
(つづく)
 
 
 

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