プロ・ミュージシャンとしての活動の仕方は様々である。
そこに正解や間違いといったものは存在しない。
僕が活動するうえで最も大切にしたいのは《そのとき眼の前にいる人》である。
このブログ記事でさえ「不特定多数に語りかけている」といった意識はない。あくまでひとりごとなのである。
僕がひとつのイヴェントを立ち上げる時、《僕の生徒さんたちが楽しめること》と《僕自身が楽しめること》、、、このふたつを柱にしている。場合によっては《僕の生徒さんたちが”そのとき”必要としていること》と《僕自身が”そのとき”必要としていること》が柱の時もある。
「そんなに身内で固まって、生徒さんを囲って、お山の大将になりたいのか?」
それは本意ではない。僕の生徒さんには自由にギターを楽しんでいてほしい。プロだからもちろん食べていかなければいけないわけだが、「どうやって生徒を増やすか?」よりも「今居る生徒さんたちにいかにして楽しんでもらえるか」のほうがはるかに大事なことに思えるので、レッスン以外にさまざまなイヴェントを立ち上げている。
若い頃は、どういうプログラミングでコンサートを企画し、それに向けてどう練習していくか、、、それしか、アタマになかった。
もちろん”コンサート”という形式は、今後も続いていくものだと思うし、続いていってもいいと思うのだが、それ以外の《ひとと音楽の関わり方》をもっと模索していきたい、と現在は思っている。
実験しながら、遊びながら、いろいろと試している。
先日は、喫茶店のスペースを借りて、集まってくださった皆さんと一緒に《コンサートではない》音楽との関わり方を、あの時間限定で作り上げた。だがスタイルを完成させたくはない。つねに動かし続け、あそび続け、、。
2024.02.28.