唐人町ギター教室では、楽譜が読めない初心者の方からプロを目指している上級者まで、現役プロミュージシャンが丁寧に指導致します

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私、弾けてる?

 

みなさん、あけましておめでとうございました。

すでに年明けて半月経ってしまった。出足の遅い松下です。

まあ、今年のモットーは「あせらず行こう!」にしとこーかな、、、。

 

振り返れば、昨年末もいろいろありましたね。

井上チャンピオンすごかった!相手のタパレスも、過去の試合とは比較にならないほど仕上げてきてて、予想外の粘りを見せましたが、それでもすごかった井上、、、さん。

島崎俊郎さんの訃報は個人的に悲しかった。お笑い系、バラエティ系はここ三十年ほど見ていないのだが、そんなわたしにとっても、好きな芸人さんのひとりでした。ちなみにわたしは場をうまく回す司会者タイプの人より、村上ショージさん、コロッケさん、藤井隆さん、、、、そう、”カラダ張る系” の人が好きです(ああ、坂田師匠!)。

 

まあ、今年最初のブログですので、ご挨拶代わりといいますか、特にこれといったお題はないのですが、最近レッスンしていて、よく出くわす問題が ” 自信について ” 。

「自信がない」「どうやったら先生みたいに自信をもって演奏できますか?」「 ”弾けた感” が無い」

これに関しては、何をお応えすればいいのか実はよくわからない。生徒さんからすれば、私が自信をもって弾いてるかのように見えるかもしれないが、そんなもの持ったことがないし果たして必要なものだろうか?他者と比較する場面に身を置くから ” 自分を信じる必要 ” が出てくるのではないか。コンクールなどは特にそういう場である。

ことさら ”自分” を信じなくても、音楽はできる。”弾けた感”については生徒さんの気質の問題なので、さらに何とも言えない。ただレッスンしていて「わたし弾けてない」と思っている生徒さんには「いえ、弾けてますよ」と言いたいし、「オレ弾けてる」と思っている生徒さんには「いえ、弾けてませんよ」と言いたくなってしまうのが正直なところ(笑)。

つまり弾けてる弾けてない、というのは白黒二分法であり、本来そんな単純なものではないのである。どういう状態をもって「弾けてる」とするかは、ひとによって設定が違うものであり、「ここまでやれたら弾けてると認定します」と他者が言う話ではないのはわかるよね?弾けてると弾けてないの間に果てしなく存在するグレーゾーン、、、あなたも私も多分そこにいるのである。

私自身の話をすると、過去弾いた曲で「弾けてる」と思った曲はひとつもない。じゃあ、なぜギターを続けていられるのか?

それは、”(自分が)弾けるか弾けないか ” を問題にしていないからである。なにを問題(というか関心事)にしているかというと、「ああ、この感じね!」という ”しっくり感” が、技術的にも音楽的にも欲しいだけなのである。

最後になるが、わたしが人前で演奏するとき緊張するのは「自信がないから」というより、複数の目と耳が同時に自分に向けられている恐怖に由来するといっていい。(なにを言ってるんだ、こいつ、、、)

 

2024.01.16.

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