唐人町ギター教室では、楽譜が読めない初心者の方からプロを目指している上級者まで、現役プロミュージシャンが丁寧に指導致します

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アンサンブルGoya

 

昨日は、北九州市守恒にあるギター空間 Ongaku Goya (池田慎司主宰)にて、月に一回の合奏指導の日だった。

池田教室と松下教室の生徒さんを中心に結成された合奏団《アンサンブルGoya》の現メンバーは、30代~60代までの8名。

これまでに取り組んだレパートリーは、たとえばギターソロ曲を合奏用にアレンジしたものだと、、、

カプリチオ・アラベ(タレガ/松下編)、ソナタ・ロマンティカ第二楽章(ポンセ/池田編)カンシオン(モンポウ/松下編)、タンゴ第4番(フェレール/松下編)、聖母の御子(E,S,デ・ラ・マーサ/池田編)、ソナタop.15(ソル/松下編)。

クラシックのアレンジだと、、、

セレナーデ(シューベルト/松下編)、マジョルカ(アルベニス/松下編)、オリエンタル(グラナドス/松下編)。

映画音楽のアレンジでは、、、

リディア(モリコーネ/松下編)、センチメンタル・メロディー(ヴィラ-ロボス/松下編)、素晴らしき悪女(武満徹/松下編)

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昨日は、9月10日の本番に向けて、オリエンタル、マジョルカそしてフーガ第一番(ブローウェル/松下編)の三曲を練習した。

このアンサンブルを指導させて頂くにあたって、個人的にこだわっているところがいくつかある。ひとつは ” 合奏団 ” であるが、各パートひとりずつの ” 重奏団 ” であるかのように、指揮は一切しない(活動初期はしていたが、、、)。

もうひとつは、「表現を決めてしまわずに、毎回ちがうアプローチを模索」していること。「ここはこう弾きましょう」と決定すると、思考は停止し、演奏に磨きをかけ始めるため、傷は減ってゆく代わりに、音のリアリティは失われてゆく。加えてお互いの音に注意を払わなくなってゆく。表現にしろ、運指にしろ、毎回ちがうことを私が言ったりするので、メンバーは大変であろうが、その場の空間に対する反応は、確実に早くなっている。

要はメンバー各自が、ソロ演奏や他のアンサンブルの時にも、応用して楽しめるようなヒントをアンサンブル練習の中で体験して頂けたら、と思っている。

演奏の完成を目指していないアンサンブル、それが《アンサンブルGoya》である。

こんな無責任な進め方が出来るのは、メンバーの寛容さに加え、それを理解し受け入れて、ともに楽しんでくれている池田氏のおかげである。

昨日は練習後、池田氏と二人で、” 裏拍 ” や ” 演奏活動 ” などといったことをテーマに、三時間以上あれこれ語り合い、こちらも非常に勉強になった。「共になにかを共有したい」そういう仲間がいてくれるということが奇跡的であり、非常にありがたい、という思いを、年が経つ毎に強くしている。

 

2023.08.21.

 

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