最近どうも夕方の時間帯くらいになると 「ああ、今日も一日が終わりそう 今日はいったい何をして過ごしたんだろうか 昨日より少しでも前進したんだろうか、、、私」という気持ちになる。
先日レッスンの折にそのことを思わず口にしたら「そんな、、、先生まだ若いのに、、、」と70才過ぎた生徒さんから一笑に付されてしまった。まあそうだろう。
だが50才になってみてわかったことがある。20代30代の頃の私から見たら 50代というのは随分しっかりした大人に見えた。だが今現在の我が身を見てみるとまるで子供だし、世の中知らない&わからないことだらけだ。そして先日そのことを強烈に裏付ける出来事があった。
最近 You Tube を観て料理のレパートリーを着実に増やしている私。特に力を入れている分野は昼食のパスタだが 先日ある料理動画を観ていて大変ショックな目にあったのだ。
簡単な前振り挨拶に続いて シェフがその日の材料紹介を始めた矢先である。
「え~、ツナ缶、、、いぶりがっこ、、、みそ、、、オリーブオイル、、、」
ちょ、ちょっと待て、、、二番目のヤツなんて言った?
いぶりがっこ???
そんな動物いたっけか、、、いや植物なのかな、、、?
いぶりがっこ、、、五十年 生きてきて 初めて耳にしたぞ、、、
しかもさらにショックなのは シェフのお兄さんの口ぶりに全然”特別感”がなかったこと。
「ご家庭の冷蔵庫に当然ありますよね」
と言わんばかりの流し方ではないか、、、。
慌てて動画下のコメント欄を見たら
「ああ、いぶりがっこね」
みたいなコメントばかり。
この世でいぶりがっこなるものを知らないのはひょっとして私だけなんじゃ、、、という不安と焦りのようなものが 次第にどす黒く私の心を占めてゆく、、、
次の日レッスンに来られた生徒さん達におそるおそる聞いてみたら
「ああ、酒の肴にしますね」「特に好きではありませんが、、」
というやはり特別感のない このいやな感じ、、、
ふたり聞いてやめてしまった。
人間五十年というけどね、信長君、、、。知らずに死んでゆくことのほうが 世の中圧倒的に多いんだよ。君は本能寺で頓死するまでに いぶりがっこを知る機会が果たしてあったのかな?
ジミヘンは享年27歳、シューベルトは31歳、、、
偉大な功績を残した彼らも その人生年数ではさすがに いぶりがっこを知ることはできなかっただろう、、、
とにかく本日の結論を 声を大にして言う。
50才の大人なんて 所詮なにも知らないこどもだ!
(え?、、、私だけ?)
<おわり>
2021/08/31
いや天下統一目前の信長さんは流石に秋田のいぶりがっこは知ってたと思うよ
えっ、そうすか?
欧米の方々は100年生きてもいぶりがっこ知ることは無いでしょう
ああ、やはり・・・
いぶりがっこ、、実は5年?ほど前に守口の飲み屋さんで松下先生、岩崎先生とご一緒したときに、いぶりがっこ入りポテトサラダを食べましたね……! ポテサラにいれるの?と衝撃を受けたので何故か今も鮮明に覚えています(笑)
麻尾佳史さま
え~っ!!!!?なんですと
あの時私は口にしていたのですね、いぶりがっこ
いやはや無関心というものはおそろしいものです
(わたしにとっての)貴重なインフォメーションありがとうございました!!