世界に知られた自家焙煎珈琲の名店「美美」のマスター森光宗男氏が、12月7日ご逝去された。
来年1月9日(月・祝)に美美で行うはずだった「木下尊惇フォルクローレの集い」を、
場所と時間を変え私が主催することとなった。
その案内チラシをもって、本日マスターの居ない美美を訪れた。
店のドアを開けた瞬間、TNCの女性リポーターが「マスターの珈琲について一言」を
求めてきた。
店に入るなり、いきなりディープな質問を突き付けられた私は何も答える事が出来なかった。
(それでもなお食い下がるリポーターに、目を白黒させてしどろもどろ答えたそんな私をご覧に
なりたい福岡在住の方は、明日(17日)の9時台にチラッと出るそうです)
こっちはこれから年月をかけながら「私にとって森光宗男氏がどういう存在なのか」を
ゆっくりと考えてゆきたいと思ってるのに、、、、、まったくなんてせっかちなことだ!
マスターに聞きたいけど聞けないままになってしまったことがいくつかある。
マスターが生涯の中で珈琲に求めていたものはなんだったのですか?
ひとそれぞれの「好き嫌い」や「好み」など超越して存在する『絶対的な美』というものを
求めておられたのですか?
マスターにとって理想の「美」とはどんなものだったのでしょうか?
そして何故人間にとって「美」が必要だと思われますか?
マスターにとっての「美」とは、あらゆるものの中に既にあるものでしょうか?それとも絶え間
ない努力を通じて辿り着くものでしょうか、、、。
珈琲についての専門的な難しいことは知らない。
単純にマスターの珈琲はおいしかった(この ” 単純においしい ” ということが、いかに貴い
ことか、、、)。
マスターの淹れる珈琲は「マスターの人間性」の味がした。
別な人が淹れる美美の珈琲は、やはり淹れたひとの人間性の味がした。
短い期間ではあったが、マスターの淹れる珈琲を味わい、あこがれ、尊敬し、幸せを感じた。
それは取りも直さず、私がマスターの ” 人間性 ” に対し、そのように感じていた、、、きっと
そういうことなのだ。
マスター、ありがとうございました。
2016.12.17.
マスター!マイスター!マエストロ!
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『マスターが生涯の中で珈琲に求めていたものはなんだったのですか?
ひとそれぞれの「好き嫌い」や「好み」など超越して存在する『絶対的な美』と
いうものを求めておられたのですか?
マスターにとって理想の「美」とはどんなものだったのでしょうか?
そして何故人間にとって「美」が必要だと思われますか?
マスターにとっての「美」とは、あらゆるものの中に既にあるものでしょうか?
それとも絶え間ない努力を通じて辿り着くものでしょうか、、、。』
このお言葉、先生のもとで、音楽を求める私どもにも通じるものがあると思い
ます。
憧憬と尊敬と。
夏の暑い日、シェーカーに入れた珈琲を、大きな氷に押し付けてゆっくりと冷や
していく、その所作の一つ一つがお美しかった。
もう一度、飲みたかった珈琲でした。
空のどの辺りにおいででしょうか。
Hongouさま
「美味しいとは?」ってマスターがインタビューされたときに
「美味しいとは、言葉では言い表すのは難しいけれど、あえていうなら
人の心に感動を残す味」
そんなことを言ってあったそうです。
すごいな。
飲み物でそれほどに人の心を震わす。
そんなことができたマスターの人生を羨ましく思います。
美美のアイスコーヒー、大好きです。
「明日(17日)の9時台にチラッと出る」って、既に終わってます・・・・・(~_~;)
録画ないですか?
バリスタさま
コメントいただき有難うございます。
今朝一応テレビの前に正座して、9:00~9:48までねばったのですが、珈琲のコの字も出ませんでした。
私の一時間を返せ~、TNC!(笑)。