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「たばこ」の思い出(その3)

 
「“たばこ”はカラダに良くない!」
 
そりゃあ良くないさ、、、。そんなことは小学生でも知っている。
だが現実はそこまでシンプルに切り捨てられる話ではない。
 
 
 
ジブリ映画の中でたばこをおいしそうに吸うシーンが論議を巻き起こしたらしいが、そういった
論議が巻き起こる事自体がわたしには分からない。
松平健もいくら八代将軍様とはいえ、いくら暴れん坊とはいえ、プライベートで日本刀を振り回
し、ひと様にあそこまで怪我をさせたら立派な刑事事件でしょう。あっちの影響の心配はいらん
のでしょうか?(「子供は時代劇を見ない」となぜ決めつける、、、現に私は観ていた。)
 
 
 
禁煙はかなりきつかった。
初めての禁煙は三日間で挫折した。
周りで禁煙に成功した例を見ると、セブンスターやピースなどヘヴィー級のたばこをヘヴィーに
吸っていた人ほどスパッとやめられる様で、タール1ミリなどの軽いのを吸ってまでたばこに
しがみついている人ほど、なかなかやめられない様である(まさに当時の私)。
 
 
何度か禁煙を試み、その度に失敗しているわたしにあるショックな出来事があった。
その当時わたしが憧れ(今も憧れているが)師事していたジャズ・ギタリストの田口悌治氏が
それまでヘヴィーに吸っていたたばこをあっさりとやめてしまったのである。それも田口氏の
片腕であるべーシスト丹羽肇氏がやめたのに触発されての事らしい。
不健康を絵に描いたような生活をしているイメージのジャズメンが私の目の前で二人そろって
「もうボクたち、タバコが必要のないカラダになりました」
と爽やかに言われた時のショックといったらなかった。
 
 
だがふたりは種明かしをしてくれた。
当時注目されていた「禁煙セラピー」という本があり、それを読んで面白かったから禁煙する
気になった、というのである。
その頃はまだ現在のように病院の禁煙外来に行って治療する、というカタチが一般的ではなかっ
たので、禁煙には各自が自力で挑むしかなかった最後の時代であった。
そんな頃あの一冊の本は、禁煙を試みる人にとってまさに福音のような役割を果たしたと言え
る。
 
(つづく)
 
 

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