福岡県糸島市在住のギタリスト、松本富有樹さん主催イヴェントである『レコード de セゴビアを聴く会』が本日無事終了した。暑い中遠方までご来場くださった皆様本当にありがとうございました。
松本氏が所有するセゴビアのLPレコードをかけつつ、会自体を自由に進めてよい・・・というお題の企画を頂いた私は、正直どうすすめたものか途方に暮れたのだが、一方でこの経験は自分の企画力や柔軟性を大いに鍛えるチャンスであることも感じていた。音楽には三つの楽しみがある。 ”演奏すること” ”聴くこと” そして ”それについて語りあうこと” 。
内容としては今回LPの中から、ソルとタレガの作品を中心に話を進めていった。セゴビアの演奏を楽しむに当たってしっかりと押さえておきたいのは《セゴビアの演奏スタイルおよびアプローチはロマン派である》ということ。では古典演奏に対する【ロマン派特有の演奏アプローチ】とは? ということで具体的にいくつか挙げた。
①アポジャトゥーラ アウフタクトの取り扱い および強弱の逆転
②付点リズム および ポルタメントによるリエゾン ~以上ロマン派のスタイル
③和音のアルペジオ処理 および 弦楽器的側面
④アポヤンド および セゴビア・スペシャル ~以上楽器の方言的スタイル
⑤【演奏家ルバート】と【作曲家ルバート】
⑥三拍子のとり方について ~以上音楽家としてのスタイル
これらを譜例および音源を使って説明し、セゴビアのアプローチの一端をご理解いただいた上で前半終了。ソルのグラン・ソロをBGMにしながら お茶(珈琲)ブレイク・タイム~
後半は《セゴビアと同時代のギタリストとの聴き比べコーナー》からスタート
*『アラビア風奇想曲』を D.フォルテア、A.バリオス・マンゴレ、A.セゴビアの順で鑑賞。
*『月光』を M.リョベート、A.セゴビアの順で鑑賞。
最後は《理屈抜きでセゴビアを味わうコーナー》
『魔笛の主題による変奏曲(ソル)』~『マリア(タレガ)』~『アランブラの思い出(タレガ)』
基本的に 「私のホラ話を肴に、みなさんで楽しい時間が過ごせたら・・・」というコンセプトのもと進めていった。結果 楽しんでいただけたようで、なによりだった。
今回は新しいチャレンジでもあり、そういったチャンスをくださった松本先生、おいしい手料理でもてなしてくださった壇先生に大変感謝している。
ありがとうございました! いい経験と勉強になりました。
2025.8.24.


