唐人町ギター教室では、楽譜が読めない初心者の方からプロを目指している上級者まで、現役プロミュージシャンが丁寧に指導致します

Blog

話し合う”ことば”

 

言葉でのコミュニケーションにおける齟齬
自分の中に在る思いや感情を言語化する能力には
当然だが個人差がある
相手に対し「言っても通じない」と感じる前に
そもそも相手が自分自身の心を
的確に言語化できてるかどうかが定かではない

 

言葉にすべてが現れていると思うから
つまり”言葉の力”を過大評価し
信じ過ぎるから
ずれが起きる

 

相手の言葉の裏に在る
言葉になりきってない”思い”
そこを互いに慮ることが
尊いことなのかもしれない

 

そもそも議論とはなんのためにあるのか?
相手を否定したり
言い負かして屈服させるためではなく
多種多様な考え方を知り
自分と違う考え方をより深く知るために
あるのではなかろうか

 

ひとは議論の勝ち負けで
判断の基準をかえるわけではない
”説得力のある方が勝ち”
”論破”などといった
勝ち負け基準の言葉のゲームは
言葉をただ貶めるもの

 

むかしの村の寄り合いというものは
話をして結論が出ず
各自それを家に持って帰り
家族の意見に耳を傾けながら
二日目の集まり
やはり結論出ず
そして三日目あるいは四日目ごろ
みんなの言葉が出なくなった頃
自然と方向が決まってくる、、、という

 

<結論を急がない>という、この姿勢は
現代の多くの社会が手放してしまったもの
大きな組織や国家権力が
横暴な多数決方式を採用しているからといって
ちいさなコミュニティまでそれに従ういわれは本来無い

 

2022.09.20.

 

カテゴリー:

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です