来たる11月26日(日)福岡市内の”ぽんプラザホール”にて
『2017年度松下隆二ギター教室発表会』
を開催いたします。
ソロ、デュオ、トリオ、合奏とバラエティーに富んだ演奏形態で今年もお送り致します。
現在、”夏の合宿”と”冬の発表会”がうちの教室の年間スケジュールの二本柱となっていますが、
2012年春からスタートした”唐人町ギター教室”の生徒さん、そして私が小学生の頃からお世話に
なってきた”ヨシダ楽器ミュージックスクール”に現在在籍の生徒さん、今年も皆様の熱演、
たのしみにしてまっせ~!
ちなみに開演11:00、終了予定14:00の入場無料なので、お時間ある方、ぜひぜひご来場
お待ちしております。
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その後、同じ日、同じ会場で、16:00から一時間ほど休憩無しの
『松下隆二じゃいあんリサイタル』
をおこなう予定である。こちらは有料(一般2,000円/高校生以下1,000円)。
しかしチケットは存在しない。
前売り、当日の区別もない一律料金。
つまり「このあいだレッスンの時、先生に『是非聴きます』って言っちゃったけど、発表会
終わって疲れたし、お腹もすいたので、やっぱり聴かずに帰ろうか、、、」
という生徒さんの気持ちの変化も考慮かつ尊重した上での配慮である。
なんてやさしいんだ、”マツシタじゃいあん”、、、。
しかしホールでの”ソロ・リサイタル”は、考えてみるとかれこれ20年ぶりだ。
なんでこんなにあいだが空いたんだろう?
「ギターという楽器はホールよりサロンの方が合っているのではないか?」
という考えが、自分の根っこにおそらくあるせいだろう。
ちなみに1900年代初頭、サロン楽器であったギターを、大ホールに引っ張り出したのが、
スペインの巨匠、アンドレス・セゴヴィア(1893~1987)であったのは周知の事実である。
今回のリサイタルはその”セゴヴィア”をコンセプトにした。
前半はギタリスト作曲家による『セゴヴィアが愛奏した小品』『セゴヴィアに献呈された小品』
を、後半は一般作曲家によるセゴヴィアゆかりの作品を中心に演奏する予定である。
今回のプログラムを並べて弾いてみて、あらためて感じたことがある。
《ギタリストの曲》はプライヴェートな内容のことを公の場で話している感じ。
いわゆる”打ち明け話”のような、、、。
一方《作曲家の曲》はパブリックな内容のこと(政治、経済、宗教、哲学など)をまるで個人に
語り掛けているような感じ。
それと同時に、久しぶりにソロ・リサイタルへの取り組みをやっていて、よみがえってきた感覚
がある。アンサンブルと違い、暗譜でいくのだが、一旦覚えたはずの曲があっちこっち雨漏り
し出す感じ、、、(笑)。
いわゆる”雨漏り(ど忘れ)修復作業の大変さ”である。
あと他には、リサイタル当日まで日々生活する中、つねにそれらの曲のことを考えてしまう、
要はアタマの中が常に支配される感じ、、、そして不安を取り払うための練習、、、。
そう考えると、”リサイタルの練習”というのは、あくまでその日の安眠を得たいが為のことでは
ないか、という気さえしてくる。なぜなら翌朝目が覚めると、やはり昨日と同じように不安なの
だから、、、。
一方で曲との関係は、あたかも一本の映画を製作する”チーム・スタッフと俳優”のような関係
でもある。クランクインからクランクアップまでの一時期を、家族のように共に過ごす間柄と
でも言おうか。
だから一度リサイタルを共にくぐり抜けた曲と演奏家とは、やはりそれまでにない親密な関係が
築かれることになる。
(つづく)
『セゴヴィアへのオマージュ』にむけて(その1)
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今日はありがとうございました
荒田和豊さま
昨日は大変お忙しい中、ご来場いただき有難うございました。
方言丸出しの”居直り演奏”に長時間おつきあいくださり恐縮です。
ステージ上で眼鏡はずしておいてよかった、、、、。