3つある。
ひとつ目は「嫌われる勇気」。
昨年激売れした本のタイトル(岸見一郎/古賀史健共著)であるが、知人のすすめで読んで
みたらこれは面白かった!
自己啓発関係の本はいろいろ読み漁った時期はあったし、世の中で売れているものに関しては
本能的に距離を置こうとする私ではあるが、この本に出会えたことは本当に良かったと思う。
世界的にはフロイト、ユングと並ぶ心理学界の三大巨匠とされながら、日本国内では無名に近い
存在のアルフレッド・アドラー。
彼の提唱する「アドラー心理学」は心理学というより哲学と言っていいものであるが、この本
では「哲人」と「青年」ふたりの登場人物を配し、彼等の対話を通じてアドラー心理学における
ものの見方や考え方を非常に分かりやすく解き明かしている。
読んでいて面白いのは「青年」の日本人離れした<切れっぷり>と、何を言われても終始穏やか
に受け答えする「哲人」の<冷静さ>の対比である。
個人的には<音楽>というものを通じてわたしがこれまで漠然と考えてきたこと、感じてきた
こと、気付かされてきたことがここでは非常に整理されており、もちろん「アドラー心理学」の
捉え方のみで「世の全て」の説明がつくとは思わないが、ここまで共感できる要素が多ければ
わたしにとってはもはや充分過ぎるほどである。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ふたつ目は「LULU」。
アンディ・ウォーホルの肝いりで1965年ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの
ヴォーカル・ギタリストとしてデビューし、ソロ転向後も数々の名作を発表するも
2013年10月、惜しまれつつ世を去ったルー・リードの遺作アルバムである。
このアルバムの特異な点は3つ挙げられるが、まず一点目はA.ベルクもオペラの題材として
採り上げ、未完に終わったF.ヴェーデキントの戯曲を題材としているところである。
出会う男を次々と破滅へと導く【ファム・ファタール(宿命の女)】をその活動のデビュー
時に題材として採り上げ、そして活動の締めくくりに同じテーマを持ってきたのは意図があって
の事だろうか?それとも本人の意図とは関係なくまさに宿命だったのだろうか?
二点目は歌のバック演奏をメタリカに依頼したこと。
このことにより「LULU」は今までのルーのアルバムでは聞かれないほどの<重さ><深み>
に到達した。おかげで個人的にこれまで全く関心がなかったメタリカが好きになった。
三点目はここまで円熟の極みを見せながらも、アルバムの評価としては真っ二つに分かれた
こと。これはある意味凄いことであるが、ルーらしいと言えばルーらしい。
しかし自分が71才のときにこれほどのエネルギーを放出出来るものだろうか?
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
三つ目は「ハム将棋」。
仕事の合い間にふと将棋がしたくなり、ネットで検索したら「ハム将棋」という無料将棋ゲーム
が出てきた。
ハムスターを相手に将棋を指すのであるが、このハムスターがむちゃくちゃ強い!
負けると腹が立つから、二十年ほど前に買った米長邦雄九段の「必ず勝つ基本手筋」なる本を
棚から引っ張り出し現在奮闘中、、、。
ようやく5回中1回くらいはハムに勝利するまでにはなったが、この程度で終わってたまるか!
がんばれわたし!
2015.8.17.
最近ハマッたもの
カテゴリー: |
---|
松下先生 お久しぶりです。
木下尊惇さんのコンサートに行き、またユパンキの音楽にも関心を持ち始めていまして、いろんなネットを巡るうちにこのHPに当たりました。
このハム将棋を知り、私もやってみたところ、なんと連勝してしまいました。
ギターより将棋の方が向いているのかなと思う自分が不思議です。
将棋はここ何年も指してないのですから。
上村泰志さま
ええ~っ!なんですってえ~!上村さん相当お強いんじゃないですか?
で、弟子にしてくださいっ!