唐人町ギター教室では、楽譜が読めない初心者の方からプロを目指している上級者まで、現役プロミュージシャンが丁寧に指導致します

Dystonia

ジストニアとの対話~セクション5

 

《2021/4/3》

 

3/28に考案した《右手の基本動作》に、次の段階として加えたアイディア

*動かす指以外を弦にのせ、腕の動きを最小限にとどめた「孫の手タッチ」「ポンセタッチ」の実践(実用には近づくが、指だけで振る感覚に無意識に戻ってしまわないよう気をつけてやったほうがよい)

*「禁じられた遊び」パターンを動かすとき、「孫の手タッチ」「ポンセタッチ」を様々な組み合わせでやってみる

例:(孫、孫、ポン)(孫、ポン、ポン)(ポン、ポン、孫)など

*練習のあいまに、右腕の上腕筋外側および内側を左手掌でさすること そのことでそこの筋肉を脳に意識させることができるかも(“ゆる体操”の応用)

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ゆる体操創始者、高岡英男氏のことばを以下にいくつか抜き書きしてみる

 

「からだをゆるめるには、心がリラックスしてないとできない」

「ゆるめるっていうとダラッとするように感じちゃうけど、全身に骨が200、筋肉が500ある。人間の脳はバカだから、200と500がどう関係あるか知らない。それを(脳に)わからせてあげるためのトレーニングが “ゆるトレーニング”」

「“つぶやき効果”で効果が3倍上がる」

「指にギプスをはめて3日も置いておくと、動く感覚がなくなり、脳が動く感覚を忘れるとそこには何も存在しないという感覚になります。背骨も同じで、固まって動かさないと個々の骨という認識ができなくなるけれど、背骨の周りの筋肉を緩めてわずかでも動くようになれば、指の関節のように一つひとつを認識できるようになります。その認識を足がかりにすれば、体幹部を自在に使えるようになります」

筋肉でいえば、”締まる”と”弛む”の最大幅を自由に動ける状態が、緩んだ状態だという。

「身体が緩むと、精神の下部構造も緩むということです。先の見えない仕事に臨む時のように、精神のパワーが必要な時には身体が緩んでいなければいけません。今、身体と精神を遮断し、精神だけを鍛えようとする考え方がありますが、精神論は3カ月続いても、その翌日に爆発することもあるんです。キレるんですよ。豊穣の世界である身体が、信じられないくらいの価値を精神に送ってくれることに、目を向ける必要があります(高岡英夫)」

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《2021/4/4》

最近、鍼灸院と自彊術はサボり気味である

だが今朝は「ゆる体操(初級編)」全教程を動画を観ながらやってみた

【特別フル公開】ゆる体操初級レッスン(2021年1月分) – YouTube

筋トレのようなきつさは一切ないが、《45分》

時間がかかるのが難点といえば難点。

だがそれで状況が改善するのなら易いことだ

 

《2021/4/5》

今日はソルのエチュードOp.6から6~7曲、練習してみた

右手のパターンリハビリとしては、カルカッシのほうが向いているかもしれない

自分で考案した“右手の基本動作”は、今のところなんの支障もない

腕を使う分、手に負担はかかっていないと感じる

慣れてきたら少しずつ慎重にテンポアップだが、どのくらいの段階をつけて上げてゆけばいいか分からない

身体と相談するしかないが、『どうして弾けなくなるの?』をあらためて読み返してみると以下の記述があった

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●スローダウン・エクササイズ(p.165)

(前略)訓練は以下の手順で行われる。

1)ジストニア症状が現れる作品を選ぶ。

2)メトロノームを用いてジストニアによる運動障害が現れなくなるテンポまで、演奏するテンポを下げる。そして、その演奏テンポを記録しておく。

3)2週間毎日30分、選択した作品を演奏する。他の作品の演奏には特に制限を設けない。

4)2週間後、演奏するテンポを、10%から20%の範囲で上げる。演奏テンポを上げた状態でジストニアの症状が現れなければ、そのテンポで2週間演奏を続ける。ジストニアの症状が現れた場合は以前のテンポに戻す。

5)2週間後4のステップを繰り返し徐々にテンポを上げてゆく。

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以上の方法で、20人中12人が完治。だが平均2年かかったらしい。

この本の著者のリハビリセンターで最も成果を上げているのは器具を使ったトレーニングらしいが、(坂場氏は勧めていなかった)いわゆる感覚トリックを使った方法だ。ここは慎重に見極めが必要だろう。

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とりあえず今日から「禁じられた遊び(イエペス・パターン)」を、テンポ=40の3連符割りで練習スタートする。2週間後の19日(月)まで毎日続け、問題がなければテンポ=48に上げることにする。

注意点は p が入るときのダウンの動きを意識すること

a m i はそれぞれ、(孫、孫、ポンセ)のパターンで練習

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《2021/4/6》

 

ちょっとテンポが速いね i が巻く感じがする

一頁(ひと場面)につき空振りが一回ずつ もっと遅くする 音一個92がいい

mをのせたとき i がリラックスできるのを確認することが大事

うでの動きに意識をもつ 指先の発音はあくまでその結果でしかない感じ うでを”やわらかーく” クネクネと

他者のアドバイス通りやってみる できるかどうかではない 理解するところまでいってみる

そしてそれを理解したら その通りにはやらないことになる それは高橋悠治氏の言う通り このことは不遜ではない 演奏と同じ そこからは自分で道を探すことになる

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《2021/4/7》

 

リハビリで気づいた 現在の自分に大切なこと

* a. i を①弦と③弦に同時セットしたとき 親指の付け根の緊張がほどけるまでひかない

*mをセットしたとき 空中の i がリラックスできるまで待つこと

 

i を弦にセットした時、人差し指の各関節に力が入り、その結果”かぎ状”にかたまり 弦の抵抗を強く受け止め ひっかかることになる

和音を弾くとき、i 指のみ引っ掛かりの違和感が生じる、つまり、、、

弦に指を乗せたとき、各関節の力みが取れるまで指を振らなければよい

爪の状態も非常に関係があると思うが、、、

i 指の“孫タッチ“にまったく違和感がなくなった時が、わたしのジストニア完治と判断してよいと思った

リハビリ譜の練習Dを孫タッチでたくさんやるとよいかも

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《2021/4/8》

 

昨夜の練習(D)からスタート

i 指の引っ掛かりを軽減するために 以下のプロセスを意識して試してみた

1)i 指を弦にのせる

2)腕のみ先行してゆっくりとひっぱる その際、関節と弦との角度の関係は当然変わってゆく

3)指先が弦をやさしくなでるようにそっと離れる 弱音であればあるほどよい

 

Op.6-11(F.ソル)のような「音楽内容で演奏を煽ってくるような曲」は まだ弾かないほうが良いと感じた

空振りが多発すると、手がそれを再び記憶し始め、リハビリの妨げになる

よっぽどゆっくり弾くのはかまわないが、それだと自分の内部(音楽感覚)に無表情が記憶されるので、やはり弾かないに限る

Op.6-8,Op.31-21などは ゆっくり音楽をつくってゆけるのでだいじょうぶ

i 指まご奏法は手首を下げる(表面版に近づける)ほうが、引っ掛かりの抵抗感がない 手首を高く設定するほど引っかかる

これは本日一番の発見!

 

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