唐人町ギター教室では、楽譜が読めない初心者の方からプロを目指している上級者まで、現役プロミュージシャンが丁寧に指導致します

Favorite Album

  まっちゃんの大好きアルバム

  • Title  : ひらく夢などあるじゃなし

    Artist : 三上寛

    1972年発表

    三上寛の存在に初めて「遭遇」したのは20代の前半、寺山修司監督、脚本の映画「田園に死す」(74年公開)を通じてだった。
    その後本作を聴くに及んではじめは爆笑、そののち吐き気を催し、最後には悲しい気分になった。友川かずきと三上寛、2人に共通しているものは、「はじめのインパクト」を通り過ぎた後対峙させられる「真剣すぎるまなざし」である。
    逃げ場は何処にもない。

  • Title  : ウィンターソングス

    Artist : アート・ベアーズ

    1979年発表

    カンタベリー・ミュージック・シーンに燦然と輝く傑作アルバム。
    しかし万人には勧めがたい。(スラップ・ハッピーの女性ボーカリスト)ダグマー・クラウゼの狂気の声、(ヘンリー・カウの屋台骨)フレッド・フリスとクリス・カトラーによるこれ以上ないほどに研ぎ澄まされたソリッドな音(ロック・ミュージシャンがハンス・アイスラー的世界をやっている、と言えば想像つく?)。
    まさに耳がヒリヒリするほどの緊張感、あなたには耐えられるだろうか?

  • Title  : フールズ・メイト

    Artist : ピーター・ハミル

    1971年発表

    英国を代表するプログレ・バンド「ヴァン・ダー・グラフ・ジェネレーター」のヴォーカリスト、ピーター・ハミルのソロ第一弾。
    収録された楽曲はいずれもポップでかつ美しく、プログレ的展開を見せる大曲はここには存在しない。バンドではやはりパブリック的、ソロ活動ではプライヴェートな側面が自然に浮かび上がってくる気がする。
    全12曲中6曲にロバート・フリップのギターがフューチャーされているのが何ともステキ。

  • Title  : ヴェルヴェット・アンダーグラウンド&ニコ

    Artist : ヴェルヴェット・アンダーグラウンド

    1967年発表

    知り合いのトランペッター、Wさんと飲みながらこのアルバムの話が出たとき「でもあれってサウンド的に革新的な部分って何もなかったよね~」と言われた。
    確かにそうかもしれない。じゃあ私はこのアルバムの何が好きなんだろう、、、。
    60年代にしてロックに「退廃的感覚」を持ち込んだことかな?
    しかしJ.ケイルの病的感覚、その場にいるだけで退廃オーラ全開のニコ、この二人が抜けてゆくにつれ、サウンドの毒気も抜け、末期ヴェルヴェッツは「カントリー愛好会」のようなサウンド(単にサウンド面だけの話よ)になったのは確かである。

  • Title  : マーキー・ムーン

    Artist : テレビジョン

    1977年発表

    ギタリストとして話をしたい。
    今までいろんなエレキ・ギタリストに憧れ、コピーしてきたが、トム・ヴァーラインのギターは音が非常に採りにくかった。なぜか?
    おそらく彼のプレイは即興性や「指癖」に頼った部分がなく、きっちりと計画され「作曲されたもの」だからだ、という気がするのである。つまり私にとってこのアルバムは、計画性のみが醸し出せる「アンサンブルの妙味が最高!」な一枚。

  • Title  : 太陽と戦慄

    Artist : キング・クリムゾン

    1973年発表

    「プログレの歴史的名盤」と呼ばれる本作が、プログレという括りから最も自由で遠いところにいると思えるのは私だけだろうか。
    「壮大なもの」「神秘的なもの」「難解なもの」「危険なもの」を、ここまでポップにやりおおせた事に、本作の凄みを感じるのは私だけだろうか。
    ただこのアルバムを聞いた時、メンバーの誰にスポットが当たるわけでもなく、全員が「音楽そのもの」に身を捧げ、一丸となって進んでゆくさまに感動するのは私だけではないはずだ。

  • Title  : オペル

    Artist : シド・バレット

    1988年発表

    作曲家の西村朗氏が以前対談でこんな事を言っていた。「天才的な作曲家の場合、自分と音楽とのあいだに距離がとれなくて、そのまんまが出てきてしまうことがある。その時に作曲家としての達成感などあるはずがなく、それは悲劇だ。」
    ロック界でその言葉が一番当てはまるのは、あの「ピンク・フロイド」のオリジナルメンバーであり、リーダーでもあったシド・バレットその人だろう。
    西村氏はこうも言っていた。「悲劇は美しい」。

  • Title  : ロンドン・コーリング

    Artist : ザ・クラッシュ

    1979年発表

    世に名盤と呼ばれるものには、聴く前に多少の「心の準備」もしくは「覚悟」を要する物も多い。何故なら名盤制作の影には必ず何らかの「迷いや葛藤」が存在してたりする。そしてミュージシャンがそれを乗り越え、しかも作品そのものが時代の数センチだけ先を行っているという絶妙なバランスの上に「名盤」というものは成立しているものなのである。
    にもかかわらず、名盤の中には日常において何気なく聴けるような「気軽な名盤」というものも存在する(まさに本作!)。ありがたや、ありがたや、、、、。

  • Title  : ナウバ

    Artist : ケント

    1996年発表

    フランス人シンガーソングライター、ケントによるソロ通算8作目。
    もちろんどうでもいいことだし、あまりに個人的過ぎて理解してもらいたいとも思わないのだが、ぼくにとっての(あるいはボクが経験した)パリは、91年作の映画「ポンヌフの恋人」に描かれているような下水と香水の匂いの混ざった、薄汚いおしゃれな街であり、ケントのこのアルバムを貫いているような、安ワインと(アラブ人の売る)焼き栗のテイストを湛えた、ごちゃごちゃに片付いてる街なのである。
    嫌い過ぎてまたいつか行ってみたい街、、、。

  • Title  : アット・ザ・サウンド・オブ・ザ・ベル(条件反射)

    Artist : パブロフズ・ドッグ

    1976年発表

    バンドマン時代、バイトの給料が出たらその足で駆け込む福岡市内の中古レコード屋さんがあった。名前は「セヴンティーズ・レコード」(その後店舗は火事で消失、現在は中央区大名にある)。店主はマッド矢野という頑固オヤジ。本当にいろんな音楽を教わった。このレコードを購入し、針を置いたら冒頭メロトロンのサステインに続き、男か女か分からないほどのハイトーン・ヴォーカル(つまり男デス)が飛び込んできて面食らった覚えがある。しかしゲスト参加でビル・ブラッフォード、マイケル・ブレッカー、アンディ・マッケイとはどういう人脈図だ?(笑)