唐人町ギター教室では、楽譜が読めない初心者の方からプロを目指している上級者まで、現役プロミュージシャンが丁寧に指導致します

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世代ごとのおもしろさ

 
先日十二月二十三日(月・祝)、北九州の戸畑で今年最後の公開演奏を終えた。
相方はギタリストの池田慎司さん。彼は私のこれまでの活動の中で、最も長くかつ数多く共演
してきた相手である。
「彼との演奏」が私にとって面白いのは、彼が国内でも指折りの名手というだけではなく、
長年慣れ親しんだ関係に甘んじることなく、お互いに発展を求め続けている関係だからである。
発展しなくなった時点で彼との共演は終わるだろう。
“関係が長い”ことが物事を難しくする部分も当然出てくる。
今回のコンサートで私はある“小さな挑戦”を試みた。
彼にはヒミツである、、、。
 
 
池田さんは私の五つ年下だが、試行錯誤を共にしてきた“戦友”という意識があるので、私に
とって彼は「同世代」である。
先日来福して素晴らしいワーク・ショップとライヴを披露してくれたブラジリアン・ギタリストの
山田‘やーそ’裕さん、東京在住の素晴らしいギタリスト鈴木大介さん、彼らも私にとって
「同世代」である。
なんということだ!同世代にこんなすごい奴らがいるなんて、、、(恐るべし、「同世代」)
 
 
今年は割合的に“若い世代”との共演が多かった。
現在スペインのリナーレス(アンドレス・セゴヴィアの生誕地)で研鑽を積まれている加藤
優太さんの留学記念コンサート、十一月二十九日ワンコイン・コンサートでの山田賢さんとの
共演、昨年度九州ギター音楽コンクールに優勝した河内健晟さんとの初共演、、、どれも印象に
残るものばかりだった。
“平成生まれの彼ら”と共演して分けていただけるものは、彼らが感じている
「へえ~っ?すげぇ~!そうなんだ!」
というフレッシュな感覚。
その感覚がある限りはわたしも大丈夫だ。“老成”なんてくそくらえだ!
 
 
年上の先輩ミュージシャンと共演させていただく時は、とにかく自分をオープンにして
「ステージでお客様と“いい時間”を共にする経験」を分けていただく。
そのかわり、こちらは義務(笑)として
「へえ~っ?すげぇ~!そうなんだ!」
という“青臭い感動のオーラ”を発し続ける(ほんまかいな、、、)。
だが実際にはそのオーラですら、完璧に負けてしまってる事がほとんどなのである。
そんな魅力のある先輩達だからついて行きたいと願わずにおれない。
 
 
これからもよろしくお願いします、みなさま。
 
2013.12.25.
 

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