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クラシック・ギター音楽史を終えて(その2)

 

書くネタがないので、先日のイヴェントのことを追記。

当日のお客様からの声を集めてみると、喜んでくださった方が多かったので安心した。「ここが興味深かった」とか「あの曲の演奏が印象に残った」など具体的な感想が多かったので、みなさんそれぞれがしっかりと受け止めてくださったのを感じる事が出来、主催した側としても大変嬉しい。

当日の進行はとにかく時間との戦いだった、、、。

古典期からドビュッシー讃歌までの【第一幕】だけで、予定より30分もオーバーしてしまっていた。そこからは話す予定だったことをバッサバッサ切り捨てながら進め、結局すべてが終了するのに計3時間近くを費やした。「皆さん疲れたんじゃないか?」と心配していたが、後日多くの方から「もっと聞きたかった」という感想を戴き、自分の至らなさをお二人のギタリストの演奏力でどれだけフォローしてもらっていたかを再確認した。

ご来場くださった皆様に、資料として手作り感満載の冊子を配布したが、その巻末付録として作曲家および作品例を表にしたものを付けた。これに関しては当日まったく触れなかったが、今回のイヴェントを準備する中で、自分の頭の中をよぎるものを片っ端から調べ直し、形にしたものである。

作品はあくまで例として1~3曲程度しか載せる事が出来ず、ギター作品に関わる曲を残した作曲家(ギタリスト作曲家も含む)としては、おそらく全体の10分の1以下にも満たないと思う。セゴヴィア・レパートリーに関してもアーカイブ・シリーズの多くは割愛させていただいた言わば ” 不完全なモノ ” であることは充分認識している。こちらの思い違いやミスもたくさん含まれているに違いない。

ただ後日、あるいは数年後、このイヴェントに足を運んでくださった方が、クラシック・ギター作品と作曲家について調べたい時《ちょっと参考に出来る地図》のようなものを何らかの形で残したかった。ひとりのギタリストがあくまで主観的に作成したものではあるが、ここまで私を引っ張ってきてくれた ” クラシック・ギター音楽 ” に感謝を込めて。

 

2023.05.16.

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“クラシック・ギター音楽史を終えて(その2)” への2件のフィードバック

  1. 村田陽子 より:

    松下隆二先生
    5/5「クラシックギター音楽史」拝聴したまま感想も述べず失礼しておりました。曲目を思いだしながら頂いた冊子を読み返し、改めてギター音楽の醍醐味に近づいた感があり”未知への遭遇“はまだ続きそうです。
    因みに私は高橋悠治氏のIDEAが気に入りました。
    貴重な資料を有り難うございました。
    さて、以前から聴いてみたかったブラーボ先生。7/16の『四人の男』演奏会チケット一枚ですが申し込みます。宜しくお願い致します。村田陽子

    • 松下隆二 より:

      村田 陽子さま

      こちらこそお礼も申し上げず日を重ねてしまったこと、誠に失礼いたしました。
      当日はピアニストの村田先生をはじめとする多くのプロフェッショナルを前に、偉そうなことばかりしゃべってしまいましたが、結局この企画で一番勉強になったのは私自身であったと同時に、私個人の主観的なギター音楽史をどう皆様に面白くお伝えできるか、、、が今回のテーマでした。お楽しみいただけたのでしたら幸いでした(ほっ、、、)。
      「4人の男」ご予約もありがとうございます!
      もはや疑いようのないほど素晴らしいレオナルドさんですが、当日は「4人の化学反応」をご来場の皆様にぜひお楽しみ頂きたいと思います。

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