ここ五年、ギタリストとしての活動量も行動範囲もずいぶん減っているのだが、逆にひとつひとつのイヴェントの重要性が自分の中でぐっと増してきているのを感じる。そしてそれらが周りを巻き込んだものである以上、自分ひとりではどうにもならないことと、巻き込まれてくれた周りのひとに《建前でない》心からの感謝を感じるようにもなってきた。
「イヴェントひとつひとつを大切に思う気持ち」と「当日に向けて全力で準備する労力」は必ずしも相容れるものではない。準備に関しては十年前の自分と比較してみると、あきらかに力の抜きどころが見えている。「すべてをコントロールしない」「余白を残しておく」この二点は特に大切に感じている。あとは「まとめないこと」の大切さ。
準備は何もしないかというとそんなことはない。ただ詰めることがあるとすれば直前までは詰めない。敢えて決定せずに自分の中で泳がせておく時間。予定調和から如何に巧みに逃げ切るか・・・みんながそれぞれ感じる自由をどれだけ残せるか・・・
七月十二日(日)のイヴェント「マスタークラスへのいざない」は今、当日に向けて参加予定者とわたしが自由に泳いでいる時間帯・・・。資料はすでに全員に配布してある。参加のみなさんが「いま興味があること」「いま知りたいこと」を当日そのまま会場にお持ちくだされば、きっと充実の時間になるだろう。そう、今回のカギは、現在予約十五名の聴講生なのだ、と思っている。
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『マスタークラスへのいざない』 講師:松下隆二
10:00~10:40 Op.35-17, Op.35-22(F.ソル) 加藤佐和
10:45~11:25 ヴァルサ・ショーロ(H.ヴィラ‐ロボス) 河野美香
11:30~12:10 セヴィーリャ幻想曲(J.トゥリーナ) 増永英知
《昼食休憩》
13:30~14:10 プレリュードBWV998(J.S.バッハ) 有馬信一
14:15~14:55 エチュードNo.1(M.カルカッシ)、タンゴNo.3(J.フェレール)
<予備:エチュードOp.60-3(F.ソル)エチュードNo.7(M.カルカッシ)>
辻畠聡子
2026.6.24.