”ひびき”について思ういくつかのこと(その2)

 

ヤフーニュースの見出しを流し読みしていて、発信元が信頼できると思えるものを中心に

拾い読みしていく(偏ってますねー、わたし)。

近頃、自分が気になるのは《ボクシング》《将棋》ときどき《テニス》関係の記事である。

いずれも素人なのだが、たとえ門外漢の私でも井上尚弥、羽生善治、豊島将之、藤井総太、

大坂なおみ諸氏のご活躍に、毎度胸が高鳴る思いがする。

 

 

このあいだのジョコビッチとナダルの全仏オープン決勝は手に汗握る試合だった。

豊島氏と羽生氏の竜王戦第一局も手に汗握る対局だった(ちなみに今日明日は名古屋のお寺さん

で第二局)。

んで、先日のロペスとロマチェンコの4団体統一戦だが、判定でいろいろと物議を醸しだしては

いるものの、内容としては非常にハイレベルな攻防だったと個人的には思っている。

しかし今回判定で敗れたロマチェンコに対する、手のひらを返したような多くの人の冷たい

コメントを見るにつけ、日頃絶対に手をつけない領域のコメント欄におじさんはおもわず

投稿してしまったぞ。

『試合後のロマチェンコが、対戦前から痛めていた右肩を手術した』の記事に、何件かの

コメントで「言い訳するな!」との言い回しが飛び交っているのが、どうにもスジ違いに思えた

のだ。

「”手術をした”というニュースであって、”言い訳”した訳ではないと思うのだが、、、」と

控え目に出したら、速攻で”ダメね!”のマークが付けられた。世の中、なんて攻撃的な野郎が

居るんだ(苦笑)。

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血の気が多いひととは会話が成り立たないということが身に染みたおじさんは、今回冷静に話を

すすめてゆきたい。

前回お話した”ひびき”に関する三つの個人的疑念。まずひとつめは、、、

《演奏人数が増えると音量が増す》

これは本当だろうか?

ここで言う音量とは、”音の大きさ”の事であり、”聞こえ方”のことではない。

なにが言いたいかというと、ひとりで演奏しようと100人で演奏しようと《音量の最大値》

そのものは変わらないんじゃないか、ということ。

 

 

響きのあるホールのような”閉じられた空間”では、反響の問題も個別にあるので、ここでは

見晴らしのよい山のてっぺんで演奏している状況をイメージしていただくとよい。

複数の人数で演奏すると《音の発信源の面積》はひろがるので、広範囲の聞き手に音量の

最大値をおのずと届けやすい。

 

 

フォルクローレの話として以下の事を聞いたことがある。複数の人数で一本のメロディーを

ユニゾン演奏するときに起こる現象についてである。たとえばケーナなどの笛で楽器が手作り感

満載な場合、奏者ひとりひとりのピッチにズレがあり、一本のメロディーを同時に吹いた時、

うなりが生じることになる。そのうなり効果によって野外でも音が遠くまで”聞こえる”という

のである。

つまり多人数の演奏により起こる《ピッチのずれ》《さまざまな楽器による音色の共存》と

いったことは、音が遠くに伝達することを助ける、すなわち”聞こえやすい”ということに

つながるが、その”聞こえやすい”を”音が大きい”と混同していないか?ということが私が長年

思っていることなのである。

 

 

つまりギターをソロで弾こうが、そのソリストと同じレベルの音量最大値を持ってるギタ

リストが10人集まって一斉に弾こうが、その最大値そのものは変わらないんじゃないか、

というのが私の説。繰り返すようだが、複数で弾くことにより《音の発信源の面積》がより

広範囲になるのと、《音色が複雑化》することで、結果として”遠くまで聞こえやすく”なるのは

おそらく間違いない。ただその現象を「大人数だと音が”大きくなって”聞こえやすい」と

片づける場面に遭遇するたび思うのである。

「ほんとかよ?」

 

(つづく)

 

2020.10.22.

 

カテゴリー: エッセイ, 暴論的持論   パーマリンク

”ひびき”について思ういくつかのこと(その2) への2件のコメント

  1. 麻尾佳史 より:

    『携帯電話を持たず、やり取りはFAX』と聞いていた松下先生が、今やヤフーニュースでコメントをされるとは、、隔世の感があります、、私も年を取るはずです(笑)

    響きの件、考えたこともない議題でした。続きを楽しみに待たせていただきますね。音のエネルギーは足し算、ただし聴力は対数、というところはポイントの1つでしょうか。

    • ryuji より:

      麻尾佳史さま

      そうでしょう?感慨深いものがあるでしょう?(笑)
      数学はおろか、算数で頭がくらくらする文系人間ですが、麻尾さんには私の言わんとすることはつねに正確に伝わっていることを、これまでの付き合いから確信しています。
      ただし文系の頭で考えただけの”あくまでイメージ上の話”ですので、今回書くのは結構勇気がいります(個人的妄想の可能性が大)。
      如何に無責任に書けるか、、、というところがポイントのひとつです(笑)。

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