プレリュード第一番【ヴィラ-ロボス】その3

 

前回のおわりに予告した”遠くない将来”って、翌日のことかいっ!

なぜひと息に書かなかったか、ですって?

そりゃあアナタ、フレーズが長くなりすぎるからですよ、、、

 

 

ヴィラさんの「プレリュードNo.1自演」を聴くと、”最終版”である出版譜には書かれることの

なかった、途中段階としての様々なアイディアがそこには盛り込まれている。

この曲の作曲者自演というのは、二つの点でおもしろい。

ひとつはギター奏者ヴィラ-ロボスの思い描いてた演奏ニュアンスを、彼自身が”記譜”として

どう定着させようとしていたか(あるいはさせようとしなかったか)が垣間見える点である。

たとえば同時代のリョベートの譜面に記された細かい指示は、彼自身の演奏もしくはルバート

を、紙の上に必死でとどめようとしたかのような意図がみられる。つまり<自分の演奏>を

録音だけでなく紙にも記録しようとしたのが、「カタルーニャ民謡」などに見られるあの譜面の

姿だということ。

 

 

もうひとつのおもしろい点は、曲の構成をはじめ、細かい点も出版譜とかなり違うこと。

仮にこの状態が《製作途中のスケッチ》だったとしても、もし本人が未完成品と思っていたら

レコーディングなどするだろうか?録音年代が不明なのが残念だが、もし仮に最終出版の後の

録音だとしたら「出版後も曲を変更し続けた」ということであり、作曲家ヴィラ-ロボスの

ケースに限り、ギリア説は崩れることになる。

 

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*【葬られたアイディア】

出版譜2ページ目、一番下の段は自演では譜例のように弾いている。

べー_page-0001

次はあくまで私個人の仮説だが、ここの上声和音は、作曲当初はこのようなトリッキーな運指の

アイディアであった可能性が大。右指のバランスが難しいっちゃ難しいが、、、。

楽しいので私はこちらを好んで弾いている。

トリッキー_page-0001

 

*【へミオラの可能性】

とり方の周期をちょっと変えるだけで、あら不思議 ♪ ってヤツ

 

<その①>

ヘ三_page-0001

<その②>

へみ2_page-0001

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以上いかかでしたか?

コンクールでやれば間違いなく減点の対象になるし、ご自分の先生の前でやった日には

「そんな子に育てた覚えはない!」

と一喝されるのがオチなので、ご自宅でひとり楽しまれることをおすすめします。

今回のポイントを動画に撮ってみました。

 

それでは皆様ごきげんよう!

あ、そうそう、、、5月から《アドバイス動画によるレッスン》始めます!

遠方でもご興味ある方はお気軽にお問い合わせください♪

 

2020.4.25.

 

カテゴリー: 松下流アナリーゼ   パーマリンク

プレリュード第一番【ヴィラ-ロボス】その3 への2件のコメント

  1. S.Hongou より:

    ヴィラーロボス先生は、「これがギターを弾くことだ!」(極めて個人の感想です)みたいな、圧が怖い、強い。ので、なかなか手が出せません。

    素敵な曲は、沢山。このビビり感を払拭するには何が必要か。
    まいど、悶えます。

    運指探しの旅が、大変です。

    • ryuji より:

      S.Hongouさま

      あ、それわかります。なんとなく男くさいですよね。
      マッチョ嗜好というよりは濃厚な”ダンディズム”ありますね。
      ロラン・ディアンスにもそういうの感じます。

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