うたの思い出

 

 

去る2019年5月12日(日)、福岡市内のFFGホール(福岡銀行本店地下)において、市民合唱団

”福岡フロイデコール”の第22回定期演奏会がおこなわれた。

福岡フロイデコール(以下略:フロイデ)は、1982年(昭和57年)RKB毎日放送『九州音楽

時代』のベートーベン「第九」演奏を機に発足。

初代常任指揮者として三浦宣明氏が就任、、、。

 

 

私が留学から帰国し、福岡で活動を始めたばかりの1996年。ある日、私のもとに地元の先輩

ギタリストから一本の電話がかかってきた。

「歌の伴奏の仕事なんやけど、ムズカシイ現代音楽でオレの手に余るんよ。松下君やってくれん

かいな?」

現代歌曲のギター伴奏作品なんてめずらしいな、、なぬ!藤家渓子作品ではないか、、、

ギターパートは案の定、旦那さんの技量を想定したかのような譜面づら、、、。

タイトルは『さんぽ』『わかれ』『とんび』の3曲(調性は有)。

歌い手は、現在バリトン歌手として大活躍の加来徹氏のお母様である加来京子さん。

そして三浦宣明氏は当時、作品委嘱元である”新しいうたを創る会”の福岡支部を担当されて

いた。

 

 

当日会場でのリハーサルで非常にわかりやすく的確なアドヴァイスをくださった三浦先生。

以来わたしのなかの”信頼できる大先輩リスト”に登録された。

 

 

1998年、九州ギター音楽コンクール審査員だった作曲家の高橋紀明氏が50歳の若さで永眠

された。突然の訃報を受け、今後の代わりを誰に頼むか理事全員が悩んでいたそんな時、

僭越ながら一番若輩の私が三浦先生を強力に推し、その後も数年にわたり審査員を歴任して

いただいたりもした。

個人的にも高橋悠治ギターソロ作品の演奏に関するアドヴァイスをいただいたり、合唱と

フォークギターで共演する『クレーの絵本』(詩:谷川俊太郎/曲:三善晃)をご一緒したり、

本当にいろいろとお世話になった。

 

 

閑話休題、1991年フロイデは第2代常任指揮者として中島敬介氏を迎え、その素晴らしい

ご指導の下、現在に至っている。

中島先生およびフロイデの素晴らしいところは、《いつでも誰でも入団できる”市民合唱団”》と

敷居の低さを謳いつつも、常に”音楽的挑戦”をやりつづけるところにある。

今回のステージ、三部構成なのはいつものスタイルだが、第一ステージ混声合唱とピアノの

ための『祈りの虹』(曲:新実徳英)は、ヒロシマをテーマにしたすさまじい詩もさること

ながら、合唱、ピアノ共に大変な難易度のため、今回フロイデのリハ時間のほとんどはこの曲に

費やされた。

 

 

本番の出来には皆様不本意なところもあったようだが、客席の感動になんら影響はなかった

ようだ。

みんなでなにかを乗り越えようと必死でもがくその姿が、私が感じるフロイデの魅力でもあり、

ひとりギターを爪弾くわたしが一番ジェラシーを感じる部分でもある。

 

合唱バンザイ!

うたバンザイ!

 

2019.5.17.

 

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